第54回診療放射線技師国家試験問題
午後:放射線生物学,放射線物理学,電気電子工学,画像工学エックス線撮影技術学,放射線計測学,放射線管理学
問題 1 質量数が減少するのはどれか。 1. 軌道電子捕獲 2. 核異性体転移 3. α壊変 4. β+壊変 5. β-壊変 問題 2 放射線標識化合物の純度検定に用いるのはどれか。 1. ラジオコロイド法 2. ラクトペルオキシダーゼ法 3. ミクロオートラジオグラフィ法 4. 同位体交換法 5. 電気泳動法 問題 3 質量数A、半減期T〔秒〕の放射性核種の質量W〔g〕における放射能〔Bq〕はどれか。ただし、アボガドロ数をNとする。 1. \frac{0.693}{T}×N×\frac{A}{W} 2. \frac{0.693}{T}×N×\frac{W}{A} 3. \frac{T}{0.693}×N×\frac{W}{A} 4. \frac{0.693}{T×3,600}×N×\frac{W}{A} 5. \frac{T×60}{0.693}×N×\frac{A}{W} 問題 4 放射平衡が成立しない組合せはどれか。 1. 68Ge --- 68Ga 2. 81Rb --- 81mKr 3. 90Sr --- 90Y 4. 99Mo --- 99mTc 5. 131Te --- 131I 問題 5 目的とする放射性同位体を沈殿させるのはどれか。 1. 保持担体 2. 同位体担体 3. 非同位体担体 4. 捕集剤 5. スカベンジャ 問題 6 オートラジオグラフィで解像力を向上させないのはどれか。 1. 高エネルギーβ線を使用する。 2. 薄い試料を使用する。 3. 感光乳剤粒子の小さいものを使用する。 4. 試料とフィルムを密着する。 5. 露出時間を適正な範囲で短くする。 問題 7 原子番号を表すのはどれか。 a. 中性子数 b. 陽子数 c. 軌道電子数 d. 陽子数と中性子数との和 e. 陽子数と軌道電子数との和 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 8 原子炉生産核種はどれか。 a. 51Cr b. 60Co c. 67Ga d. 68Ge e. 99Mo 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 9 131Iの甲状腺における生物学的半減期が7日の場合、有効半減期は約何日か。 1. 1 2. 4 3. 7 4. 10 5. 15 問題 10 図のような壊変時の壊変定数で正しいのはどれか。ただし、λaは親核種の壊変定数、λbは娘核種の壊変定数とする。 1. λa <<λb 2. λa <λb 3. λa =λb 4. λa >λb 5. λa >>λb 放射線機器工学,最初に戻る 問題 11 医用X線装置の電源設備で正しいのはどれか。 1. 同一電力を消費する場合、電圧降下は電源電圧の低い方が大きい。 2. 引込線の抵抗は線の断面積に比例して大きくなる。 3. 据置形の装置は電源電圧100Vが多用されている。 4. 変圧器容量〔kVA〕が小さいほど、内部抵抗が小さい。 5. 短時間最大定格の負荷で電源電圧変動率は30%程度が推奨される。 問題 12 X線管の短時間許容負荷で正しいのはどれか。 1. 陽極全体の温度上昇によって制限される。 2. 焦点軌道直径を2倍にすると\sqrt{2}倍になる。 3. ターゲット角度が大きいと大きくなる。 4. 管電圧の脈動が大きいと大きくなる。 5. 陽極回転数を3倍にすると3倍になる。 問題 13 X線高電圧装置の形名IRF-1000-150の意味で正しいのはどれか。 a. 撮影専用の装置である。 b. 変圧器形インバータ装置の形名である。 c. 公称最大管電流は1,000mAである。 d. 公称最大管電圧は150kVである。 e. 150kV、1,000mAの短時間定格が可能である。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 14 インバータ式X線装置で誤っているのはどれか。 1. インバータ回路は直流を交流に変換する。 2. 共振形装置はインバータ周波数を変化させる。 3. 出力電圧のリプル百分率はインバータ周波数を高くすると小さくなる。 4. チョッパ回路は方形波形装置に用いる。 5. 電源と同期させてX線の遮断を行う。 問題 15 半導体制御素子でインバータ式X線装置のインバータに用いないのはどれか。 1. IGBT 2. MOS FET 3. サイリスタ 4. バイポーラトランジスタ 5. ツェナーダイオード 問題 16 自動露出制御で誤っているのはどれか。 1. 複数の採光野を持つ検出器がある。 2. バックアップタイマの設定が必要である。 3. 被写体厚特性は被写体厚とフィルム濃度との関係を示す。 4. 検出器の採光野の位置や大きさはフィルム濃度に影響する。 5. カセッテ前面検出方式はフィルム透過後のX線を検出する。 問題 17 乳房撮影用X線管で誤っているのはどれか。 1. 焦点寸法は2mmが標準である。 2. 陽極にはモリブデンを用いる。 3. 放射窓にはベリリウムを用いる。 4. ヒール効果を利用して撮影する。 5. 低い管電圧での撮影に適している。 問題 18 関係のない組合せはどれか。 1. 心血管用X線装置 --- シネカメラ 2. 胃集検用X線装置 --- スポットカメラ 3. 胸部集検用X線装置 --- ミラーカメラ 4. X線TV装置 --- CCDカメラ 5. パノラマX線撮影装置 --- レンズカメラ 問題 19 関係のない組合せはどれか。 1. 蛍光板 --- (ZnCd)S:Ag 2. I.I.出力蛍光面 --- CsI:Na 3. ブルー発光増感紙 --- CaWO4 4. グリーン発光増感紙 --- Gd2O2S:Tb 5. イメージングプレート --- BaFBr:Eu2+ 問題 20 CRの読み取り装置の構成部品でないのはどれか。 1. レーザー光源 2. ポリゴンミラー 3. 集光ガイド 4. CCD 5. 光電子増倍管 問題 21 マトリックス数1,000×1,000、階調数16ビットの画像のデータ量は何メガバイトか。 1. 0.1 2. 0.2 3. 1 4. 2 5. 16 問題 22 関係のない組合せはどれか。 1. ヘリカルCT --- スリップリング 2. 高分解能CT --- 広い撮像視野 3. 電子ビームCT --- 高速スキャン 4. マルチスライスCT --- 複数のデータ収集システム 5. ダイナミックCT --- 造影剤の急速静脈内注入 問題 23 スライス厚5mm、ガントリー1回転ごとのテーブル移動10mmで撮像するヘリカルCTのピッチはどれか。 1. 0.2 2. 0.5 3. 2 4. 5 5. 20 問題 24 MRI装置で正しいのはどれか。 a. 常電導磁石方式は冷却に液体ヘリウムを用いる。 b. 永久磁石式は高磁場を発生させるのに適している。 c. シムコイルは静磁場の均一度を調整する。 d. QDコイルは信号雑音比を上げる。 e. 傾斜磁場コイルはX、Yの2組である。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 25 エコープラナー撮像法(EPI)で誤っているのはどれか。 1. 高速撮像ができる。 2. 信号雑音比が低くなる。 3. 空間分解能が高くなる。 4. 磁化率の違いの影響を受けやすい。 5. ファンクショナル(機能)MRIに有用である。 問題 26 超音波画像診断装置の構成部品でないのはどれか。 1. 導波管 2. 高周波パルス発振器 3. 高周波増幅器 4. 探触子 5. CRT 問題 27 ガンマカメラの性能評価試験で正しいのはどれか。 1. 総合視野感度均一性はコリメータを外して測定する。 2. 解像度は線状線源のFWHM(半値全幅)で測定する。 3. 画像直線性とは線源の放射能と収集カウントとが比例することである。 4. エネルギー分解能は線源の形状の影響を受けない。 5. 鉛格子の撮像では分解能を測定できない。 問題 28 SPECTで正しいのはどれか。 1. 投影像は通常8方向から収集する。 2. 視野感度均一性が悪いと星芒状アーチファクトを生じる。 3. 心電図同期データ収集は主に肺血流SPECTに用いる。 4. 前処理フィルタによって投影像の高周波成分を除去する。 5. 画像再構成に逐次近似法は用いない。 問題 29 リニアックで正しいのはどれか。 1. 加速管の長さは進行波形より定在波形が長い。 2. 加速管内には一定量の窒素が必要である。 3. マイクロ波発振管にはクライストロンが用いられる。 4. 出力エネルギーを連続的に変えられる。 5. 加速管は純度の高い鉛でできている。 問題 30 リニアックの照射ヘッドの構成部品でないはどれか。 1. 加速管 2. 偏向マグネット 3. フラットニングフィルタ 4. モニタ線量計 5. コリメータ 放射線写真学,最初に戻る 問題 31 写真特性で正しいのはどれか。 1. 写真濃度2.0では透過光が入射光の10%になる。 2. キャリア係数は平衡光濃度を拡散光濃度で除した値である。 3. 特性曲線上の任意の点の傾斜角度をガンマ(γ)という。 4. 高感度のフィルムでは特性曲線が右へ移動する。 5. 高コントラストフィルムでは寛容度が広くなる。 問題 32 X線用現像液に用いないのはどれか。 1. チオ硫酸ナトリウム 2. 水酸化ナトリウム 3. 炭酸ナトリウム 4. 亜硫酸ナトリウム 5. 硫酸ナトリウム 問題 33 医療用X線写真で誤っているのはどれか。 1. 現像液のpHは9.5〜10.5である。 2. 定着液のpHは4.0〜5.0である。 3. ハイドロキノンは緩性現像主薬である。 4. 硬膜剤は現像液と定着液とに使用する。 5. 定着液には促進剤を使用する。 問題 34 フィルムのかぶりの原因でないのはどれか。 1. フィルムの感光波長域と一致したセーフライト 2. 定着液の現像液中への混入 3. フィルムの低温低湿保管 4. フィルムの高温現像 5. フィルムの摩擦 問題 35 露光以外の写真現象はどれか。 a. 圧力効果 b. 間欠効果 c. サバチェ効果 d. ラッセル効果 e. スタチックマーク 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 放射性同位元素検査技術学,最初に戻る 問題 36 放射性同位元素と物理学的半減期との組合わせで正しいのはどれか。 1. 67Ga --- 78時間 2. 81mKr --- 13分 3. 99mTc --- 9時間 4. 123I --- 8日間 5. 133Xe --- 3時間 問題 37 静脈注射させrた99mTcO4-が特異的に集積するのはどれか。 a. 唾液腺 b. 甲状腺 c. 胃粘膜 d. 心筋 e. 骨 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 38 疾患と放射性医薬品との組合わせで適切でないのはどれか。 1. 褐色細胞腫 --- 131I-MIBG 2. アルツハイマー病 --- 123I-IMP 3. 悪性リンパ腫 --- 67Ga-クエン酸ガリウム 4. 肺塞栓症 --- 99mTc-MAA 5. 心筋梗塞 --- 99mTc-ECD 問題 39 誤っている組合わせはどれか。 1. 99mTc-HMPAO脳血流シンチグラフィ --- 遮光 2. 99mTc-PMT肝胆道シンチグラフィ --- 絶食 3. 99mTc-MAG3腎シンチグラフィ --- 水分制限 4. 131I-MIBG副腎シンチグラフィ --- ルゴール液投与 5. 67Ga-クエン酸ガリウム炎症シンチグラフィ --- 浣腸 問題 40 心疾患に用いないのはどれか。 1. 99mTc-MIBI 2. 99mTc-GSA 3. 123I-BMIPP 4. 123I-MIBG 5. 201Tl-塩化タリウム 問題 41 負荷検査で誤っている組合わせはどれか。 1. 唾液腺シンチグラフィ --- レモン 2. 甲状腺シンチグラフィ --- 甲状腺ホルモン(T3) 3. 心筋血流シンチグラフィ --- 運動 4. 腎シンチグラフィ --- アセタゾラミド(ダイアモックス) 5. 副腎皮質シンチグラフィ --- デキサメサゾン 問題 42 時間放射能曲線で正しいのはどれか。 1. ガリウムシンチグラフィで作成できる。 2. レノグラムはその一つである。 3. 関心領域の設定は不要である。 4. 定量指標は算出できない。 5. 縦軸に時間を表す。 問題 43 SPECTの画像処理で正しい組合せはどれか。 1. 投影画像のノイズ除去 --- 前処理フィルタ 2. 高周波画像のノイズ除去 --- 高域通過形フィルタ 3. 使用した核種の半減期補正 --- チェスラー・フィルタ 4. 画像再構成用フィルタ --- バターワース・フィルタ 5. 低周波画像のノイズ除去 --- ラマチャンドラ・フィルタ 問題 44 関係のない組合わせはどれか。 1. 散乱線除去 --- コリメータ 2. 核種のエネルギー --- 減弱係数 3. 画像のスムージング --- 波高分析器 4. 散乱補正 --- TEW(triple energy window)法 5. 統計誤差 --- 収集カウント 問題 45 倒立画像が得られるコリメータはどれか。 1. 平行多孔 2. ダイバージング 3. コンバージング 4. スラントホール 5. ピンホール 問題 46 ガンマカメラの固有性能試験に含まれないのはどれか。 1. 均一性 2. 空間分解能 3. エネルギー分解能 4. 回転中心のずれ 5. 複数ウィンドウの像のずれ 問題 47 SPECT装置とPET専用装置とで共通するのはどれか。 a. 光電子増倍管 b. 平行多孔コリメータ c. 同時係数回路 d. BGOシンチレータ e. 波高分析器 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 48 ラジオアッセイで正しいのはどれか。 1. IRMAはRIAより感度が低い。 2. 測定に液体シンチレーションカウンタが頻用される。 3. 試験管固相法ではB/F分離が容易である。 4. 標識核種として123Iが頻用される。 5. RIAでは抗体に核種を標識する。 問題 49 採血をしないのはどれか。 1. 赤血球寿命測定 2. 循環赤血球量測定 3. 血漿鉄消失率測定 4. 循環血漿量測定 5. 甲状腺ヨード摂取率測定 問題 50 SPECT撮像が必須なのはどれか。 1. 骨シンチグラフィ 2. 骨髄シンチグラフィ 3. 脳血流シンチグラフィ 4. 甲状腺シンチグラフィ 5. 肺血流シンチグラフィ 問題 51 静脈注射をしない検査はどれか。 a. 123I-ヨウ化ナトリウム甲状腺シンチグラフィ b. 99mTc-コロイドリンパ節シンチグラフィ c. 99mTc-MAA肺シンチグラフィ d. 99mTc-MDP骨シンチグラフィ e. 99mTc-MAG3腎シンチグラフィ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 52 腎疾患に用いないのはどれか。 a. 131I-アドステロール b. 131I-OIH c. 99mTc-DTPA d. 99mTc-DMSA e. 99mTc-ECD 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 53 心筋血流シンチグラフィで正しいのはどれか。 a. 201Tlには再分布現象がある。 b. 負荷法には薬剤負荷がある。 c. 負荷は心筋虚血を誘発させない程度にとどめる。 d. 99mTc製剤は臨床に使用されていない。 e. SPECT撮像中の体動はアーチファクトの原因にならない。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 54 骨シンチグラフィで正しいのはどれか。 1. 放射性医薬品の静脈注射後30分以内に撮像を開始する。 2. 全身の撮像にSPECT検査を追加する意義は乏しい。 3. 単純X線写真で同定困難な骨折は描出できない。 4. 99mTc標識のリン酸化合物を使用する。 5. 健常人では肝臓に集積する。 問題 55 ガンマカメラのコリメータ選択で正しいのはどれか。 a. ダイナミック収集には高分解能が良い。 b. ピンホールコリメータは小臓器の撮像に用いる。 c. ファンビームコリメータはSPECTに用いる。 d. 67Gaシンチグラフィには低エネルギー用を用いる。 e. 99mTcと201Tlの2核種同時収集に中エネルギー用を用いる。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 放射線治療技術学,最初に戻る 問題 56 誤っている組合わせはどれか。 a. LET --- Jm b. 吸収線量 --- Jkg-1 c. 照射線量 --- Ckg-1 d. 質量阻止能 --- Jm2kg-1 e. 質量減弱係数 --- m2kg 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 57 標準測定法の校正深〔cm〕で誤っている組合わせはどれか。 1. 60Coのγ線 --- 5 2. 4MVのX線 --- 5 3. 10MVのX線 --- 5 4. 6MeVの電子線 --- 2 5. 18MeVの電子線 --- 2 問題 58 誤っている組合わせはどれか。 1. OCR ---線量半価深 2. PDD --- 深部量百分率 3. SSD --- 線源表面間距離 4. TAR --- 組織空中線量比 5. SCD --- 線源検出器間距離 問題 59 物理的半減期が最も長いのはどれか。 1. 60Co 2. 131I 3. 137Cs 4. 192Ir 5. 198Au 問題 60 保守点検の項目のうち6MVのX線に関係ないのはどれか。 1. モニタ線量計 2. 放射線エネルギー 3. 放射線照射野内の平坦度 4. 非照射時の漏洩線量測定 5. 光照射野と放射線照射野との一致 問題 61 高エネルギー電子線治療に用いないのはどれか。 a. リニアック b. ベータトロン c. マイクロトロン d. サイクロトロン e. シンクロトロン 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 62 リニアックによるX線照射に関係ないのはどれか。 1. 導波管 2. 加速管 3. 電子銃 4. ターゲット 5. スキャタリングホイル 問題 63 リニアックで誤っているのはどれか。 1. クライストロンはマイクロ波発振管である。 2. イオンポンプは放電が生じないようにする。 3. 偏向マグネットはX線と電子線とを分離する。 4. モニタ線量計はビーム平坦度のモニタリングにも関与する。 5. フラットニングフィルタは照射野内の線量分布を均等にする。 問題 64 腹厚20cmの中心病巣へ前後対向2門で1回2Gy照射する場合、1門当たりのモニタ値はいくらか。ただし、深さ10cmの組織ピーク線量比は0.83、1モニタ当たりの線量は0.01Gyとする。 1. 83 2. 100 3. 120 4. 166 5. 200 問題 65 深さに依存しないのはどれか。 1. Cλ 2. CE 3. TMR 4. TAR 5. PDD 問題 66 放射線感受性が最も高いのはどれか。 1. 下垂体腺腫 2. 舌癌 3. 咽頭癌 4. 肝細胞癌 5. ホジキン病 問題 67 疾患と照射法との組合わせで誤っているのはどれか 1. 髄芽腫 --- 全中枢神経照射 2. 聴神経腫 --- ラジオサージャリ 3. 甲状腺癌転移 --- 131I内用療法 4. 乳癌 --- 原体照射 5. 膵癌 --- 術中照射 問題 68 全身照射で誤っているのはどれか 1. 1回照射で行う。 2. 免疫抑制を目的とする。 3. LD50/30以上の線量を照射する 4. 合併症に放射線肺炎がある。 5. 線量率は10cGy/分程度である。 問題 69 TNM分類で正しいのはどれか。 a. 病期の決定に用いる。 b. Nは原発巣の大きさを表す。 c. Mは細胞の核異型性を表す。 d. T1N0M0はI期である。 e. T2N0M0はT1N1M1より予後が良い。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 70 子宮頸癌の腔内照射で誤っているのはどれか。 1. 腔内照射線量の指標の一つにA点線量がある。 2. 高線量率と低線量率との成績は同等である。 3. 高線量率では術者の被曝がない。 4. 副作用は直腸より膀胱に発生しやすい。 5. 数回に分割して行う。 問題 71 頭頸部に根治的放射線治療を行った後、唾液腺機能の低下が少ない疾患はどれか。 a. 上咽頭癌 b. 上顎癌 c. 声門癌 d. 扁桃癌 e. リンパ腫 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 72 放射線治療単独と比べて抗癌薬同時併用で最も起こりにくいのはどれか。 1. 皮膚炎の増悪 2. 食欲低下の増悪 3. 治療完遂率の低下 4. 白血球数の減少 5. 局所制御率の低下 問題 73 1回2Gyの通常分割で60Gyまで照射すると重篤な有害事象をきたすおそれがあるのはどれか。 1. 咽頭 2. 気管支 3. 食道 4. 脊髄 5. 前立腺 問題 74 放射線治療で正しいのはどれか。 a. 全治療期間の延長は局所制御率の低下につながる。 b. 照射野の再現性は固定具(シェル)を用いると向上する。 c. 1日2回の多分割照射では照射間隔を2時間程度とする。 d. 頭頸部癌には10MVのX線が頻用される。 e. 照射野を変更したときはリニアックグラフィで確認する。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 75 放射線治療による正常組織の晩期反応で誤っているのはどれか。 1. 照射後数か月〜数年で発生する。 2. 発生しても変化は可逆的である。 3. 1回線量が大きいと発生しやすい。 4. 照射体積が大きいと発生しやすい。 5. 抗癌薬の併用で増強する。 要基礎医学大要,最初に戻る 問題 76 DNA(デオキシリボ核酸)に含まれないのはどれか。 1. チミン 2. アデニン 3. グアニン 4. シトシン 5. ウラシル 問題 77 関係のない組合わせはどれか。 1. キュリー --- ラジウム 2. クーリッジ --- X線管 3. セルジンガー --- 血管造影法 4. ハンスフィールド --- 超音波検査法 5. ローターバー --- MRI 問題 78 我が国の女性の年齢調整死亡率で近年低下傾向にあるのはどれか。 a. 肺癌 b. 乳癌 c. 胃癌 d. 子宮頸癌 e. 大腸がん 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 79 癌と早期発見法との組合わせで誤っているのはどれか。 1. 乳癌 --- 乳房撮影 2. 胃癌 --- 内視鏡検査 3. 肝癌 --- 超音波検査 4. 腎癌 --- 排泄性尿路造影 5. 大腸癌 --- 便潜血検査 問題 80 内分泌機能に関与しないのはどれか。 1. 唾液腺 2. 甲状腺 3. 副甲状腺 4. 膵臓 5. 副腎 問題 81 性ホルモンの影響を受けないのはどれか。 1. 乳癌 2. 卵巣癌 3. 陰茎癌 4. 子宮体癌 5. 前立腺癌 問題 82 臓器と腫瘍との組合わせであ関係ないのはどれか。 1. 脳 --- 星状細胞 2. 食道 --- 扁平上皮癌 3. 肺 --- 小細胞癌 4. 腎臓 --- 褐色細胞腫 5. 膀胱 --- 移行上皮癌 問題 83 脳転移をきたす原発巣で最も頻度の高いのはどれか。 1. 肺癌 2. 乳癌 3. 胃癌 4. 肝癌 5. 大腸癌 問題 84 骨折で誤っているのはどれか。 1. 病的骨折は背景に骨の脆弱性がある。 2. 開放骨折は骨折部と外界が交通する。 3. 亀裂骨折は骨折とともに脱臼を伴う。 4. 疲労骨折は弱い外力の繰り返しによる。 5. 剥離骨折は筋腱付着部に認められる。 問題 85 健常人の単純X線CT画像で最も高い吸収値を示すのはどれか。 1. 水晶体 2. 眼窩内脂肪 3. 外眼筋 4. 耳下腺 5. 甲状腺 問題 86 橋レベルでの頭部X線CTの横断像でみられないのはどれか。 1. 眼窩 2. 蝶形骨洞 3. 斜台 4. 第四脳室 5. 大後頭孔 問題 87 頭部単純X線写真正面像および側面像のいずれでも同定困難なのはどれか。 1. トルコ鞍 2. 内耳道 3. 外耳道 4. 冠状縫合 5. 視神経管 問題 88 乳房撮影像で乳腺以外にみえるのはどれか。 1. 胸骨 2. 肋骨 3. 大胸筋 4. 小胸筋 5. 胸骨傍リンパ節 問題 89 肺野にぶまん性陰影を呈するのはどれか。 a. 肺水腫 b. 肺膿瘍 c. 肺塞栓症 d. 肺静脈奇形 e. 突発性間質性肺炎 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 90 腹腔内臓器はどれか。 a. 肝 b. 脾 c. 腎 d. 膵 e. 胃 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 91 腹腔動脈から直接分岐しないのはどれか。 a. 脾動脈 b. 左胃動脈 c. 総肝動脈 d. 胆嚢動脈 e. 胃十二指腸動脈 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 92 静脈が門脈に還流しないのはどれか。 1. 脾臓 2. 腎臓 3. 膵臓 4. 胃 5. 空腸 問題 93 通常の立位胸部撮影と比較して、仰臥位ポータブル撮影の特徴として正しいのはどれか。 1. 心陰影は拡大する。 2. 横隔膜の位置は低下する。 3. 肺野のコントラストは向上する。 4. 胃泡が明瞭となる。 5. 胸水がみやすくなる。 問題 94 経静脈的な造影剤投与でアナフィラキシーショックを最も起こしやすい基礎疾患はどれか。 1. 糖尿病 2. 気管支喘息 3. 糸球体腎炎 4. 虚血性心疾患 5. 甲状腺機能低下症 問題 95 磁気共鳴画像で緩和時間短縮の原因とならないのはどれか。 1. 鉄沈着 2. 脂肪沈着 3. 石灰沈着 4. 血流遅滞 5. 蛋白を含む液体
問題 1 全身照射による生体への影響で最も遅く出現するのはどれか。 1. 下痢 2. 免疫抑制 3. 顆粒球減少 4. 赤血球減少 5. 白血病 問題 2 1Gy程度の全身被曝で生じるのはどれか。 a. 白内障 b. 咽頭浮腫 c. 直腸潰瘍 d. 食欲不振 e. 皮下出血 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 3 内部被曝による障害で最も決定臓器となりにくいのはどれか。 1. 甲状腺 2. 肺 3. 胃 4. 肝 5. 骨髄 問題 4 放射線障害で誤っている組合わせはどれか。 1. 水晶体 --- 白内障 2. 甲状腺 --- バセドウ病 3. 生殖腺 --- 不妊 4. 皮膚 --- 色素沈着 5. 骨髄 --- 白血病 問題 5 妊娠中の被曝の影響で正しいのはどれか。 1. 奇形発生にはしきい値がある。 2. 着床前の被曝では奇形発生が多い。 3. 器官形成期の被曝では流産が多い。 4. 胎児期の被曝では巨大児出産が多い。 5. 発育遅延は起こらない。 問題 6 RBEで誤っているのはどれか。 1. 250kVのX線が基準となる。 2. LETの値が高いものほど高い。 3. 損傷からの回復の程度が影響する。 4. 治療用X線と陽子線とはほぼ等しい。 5. 総線量が同じなら1回の分割線量が影響する。 問題 7 低LET放射線の効果に最も影響するのはどれか。 1. 体温 2. 肥満 3. 性別 4. 貧血 5. 高血圧 問題 8 関係のある組合せはどれか。 a. 酸素効果 --- γ線 b. 線量率効果 --- 電子線 c. 分割効果 --- X線 d. 防護剤効果 --- 中性子線 e. 増感剤効果 --- α線 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 9 放射線照射後の正常組織にみられないのはどれか。 1. 回復 2. 再構成 3. 細胞の同調 4. 再酸素化 5. 細胞分裂遅延 問題 10 温熱療法で誤っているのはどれか。 1. S期の細胞に効果が高い。 2. 放射線治療と相補的に働く。 3. 深部の病巣ほど加温しやすい。 4. 43℃程度を保つと効果的である。 5. 耐性(抵抗性)の出現がある。 放射線物理学、最初に戻る 問題 11 2.044MeVのγ線がコンプトン散乱するとき、散乱光子のエネルギー最小値は入射光子のエネルギーの何倍か。 1. 1 2. 1/2 3. 1/4 4. 1/6 5. 1/9 問題 12 主量子数3、方位量子数2のエネルギー準位に存在できる軌道電子の最大数はいくらか。 1. 2 2. 3 3. 5 4. 10 5. 18 問題 13 光子と物質との相互作用で正しいのはどれか。 1. トムソン散乱は自由電子に対する光子の干渉性散乱である。 2. コンプトン散乱は自由電子と光子との弾性衝突である。 3. 電子対生成のしきいエネルギーは0.511MeVである。 4. 光核反応のしきいエネルギーは核種に依存せず一定である。 5. 光電効果が起こる確率は原子番号の増加とともに減少する。 問題 14 質量減弱係数が依存しないのはどれか。 1. 光電効果 2. 物質の密度 3. コンプトン効果 4. 物質の原子番号 5. 光子エネルギー 問題 15 診断領域の制動放射線の発生効率で正しいのはどれか。 1. タングステンターゲットでは約80%である。 2. ターゲット物質の原子番号に比例する。 3. 特性X線より小さい。 4. 管電流の2乗に比例する。 5. 管電圧に反比例する。 問題 16 質量数200の原子核が4MeVのα線を放出するとき、生成核の反跳エネルギーは何MeVか。 1. 0.02 2. 0.04 3. 0.08 4. 13 5. 50 問題 17 8MeVのα線の質量阻止能をSα、1MeVの陽子の質量阻止能をSpとしたとき、Sα/Spはいくらか。 1. 0.5 2. 1.0 3. 2.0 4. 4.0 5. 8.0 問題 18 関係のない組合せはどれか。 1. チェレンコフ効果 --- γ線 2. 制動放射線 --- 核電荷 3. 光電効果 --- 原子番号 4. コンプトン効果 --- 反跳電子 5. 中性子捕獲 --- 1/v法則 問題 19 核力について誤っているのはどれか。 1. 軌道電子の結合エネルギーより小さい。 2. 核子にかかわらず荷電独立性がある。 3. 原子の質量欠損と関連がある。 4. 陽子を中性子に変える。 5. 中間子と関連がある。 問題 20 関係のない組合せはどれか。 1. 電子線の質量衝突阻止能 --- ベーテの式 2. 重荷電粒子線の比電離 --- メスバウアー(Mössbauer)効果 3. コンプトン散乱 --- クライン-仁科の式 4. 壊変定数λとα線のエネルギー --- ガイガー-ヌッタルの法則 5. 熱中性子の速度分布 --- マウスウェル-ボルツマン分布 問題 21 光子の粒子性の特徴が現れているのはどれか。 a. レイリー散乱 b. トムソン散乱 c. ブラッグ反射 d. 電子対生成 e. 光電効果 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 22 X線CT値について正しいのはどれか。 a. 水に対して脂肪は高い。 b. X線ビームの反射値から求める。 c. 対象物質の原子番号に依存して変化する。 d. 水をゼロとして相対的に表す。 e. 対象物質の線減弱係数に反比例した値である。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 23 加速器と励磁方式との組合わせで誤っているのはどれか。 1. ベータトロン --- 交流 2. マイクロトロン --- 直流 3. サイクロトロン --- 直流 4. シンクロトロン --- 交流 5. シンクロサイクロトロン --- 交流 問題 24 陽子を加速粒子としないのはどれか。 a. 定在波型線形加速器 b. マグネトロン c. ベータトロン d. マイクロトロン e. サイクロトロン 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 25 放射性壊変で正しいのはどれか。 a. 平均寿命は壊変定数に比例する。 b. 半減期は平均寿命の1.44倍である。 c. 半減期は最初に存在した原子数が半分になる時間である。 d. 壊変定数は最初に存在した原子数が1/eになる時間の逆数である。 e. 半減期は壊変定数と反比例の関係にある。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 電気電子工学、最初に戻る 問題 26 静電容量C=3μF、耐電圧10Vのコンデンサを図のように接続したとき、合成静電容量と耐電圧との組合わせで正しいのはどれか。 合成静電容量〔μF〕 --- 耐電圧〔V〕 1. 3 --- 10 2. 6 --- 20 3. 3 --- 20 4. 6 --- 40 5. 9 --- 40 問題 27 自己インダクタンス25mHのコイルに流れる電流が一様な変化率で20ms間に300A増加したとき、コイルに誘導される起電力は何Vか。 1. 1.7×10-6 2. 4.2×10-3 3. 0.15 4. 240 5. 375 問題 28 電流が流れている導体に電流と直角に磁界を加えたとき、どちらにも直角な向きに起電力が生じる現象はどれか。 1. ピエゾ効果 2. ゼーベック効果 3. ペルチェ効果 4. ピンチ効果 5. ホール効果 問題 29 温度依存性のない電気抵抗の長さを半分に断面積を倍にして、同じ直流電源に接続したとき、消費電力は元の値の何倍か。 1. 4 2. 2 3. 1 4. 1/2 5. 1/4 問題 30 図の回路でab間の合成抵抗はナンΩか。 1. 1 2. 5 3. 10 4. 15 5. 20 問題 31 図の回路でスイッチSを閉じたときに電源Eから流れる電流が3Aであった。スイッチSを開いたときに電源Eから流れる電流は何Aか。ただし、電源の内部抵抗はないものとする。 1. 2 2. 3 3. 4 4. 6 5. 10 問題 32 実効値100Vの正弦波交流の平均値は何Vか。 1. 90 2. 100 3. 111 4. 141 5. 173 問題 33 電源Eの角周波数ωを変化させたとき、回路のインピーダンス\dot{Z}の軌跡はどれか。 問題 34 複素インピーダンス\dot{Z}=80+j60〔Ω〕の負荷に100Vの正弦波交流電圧を加えたとき、消費される電力は何Wか。 1. 10 2. 20 3. 40 4. 80 5. 100 問題 35 図の回路でスイッチSを閉じてから0.2秒後の電流iは何Aか。ただし、自然対数の底e=2.7、スイッチを閉じる前のCに電荷はないものとする。 1. 1.0×10-3 2. 2.7×10-3 3. 1.0×10-2 4. 2.7×10-2 5. 6.3×10-2 問題 36 図の回路で電流計は10mA、電圧計は9Vを示したとき、抵抗Rは何Ωか。ただし、電圧計の内部抵抗は9kΩとする。 1. 1×102 2. 9×102 3. 1×103 4. 6×103 5. 9×103 問題 37 巻数比(N2/N1)が1,200のトランスの2次側にインピーダンスZを垂フようにつないだ。1次側からみたインピーダンスはどれか。ただし、L1、L2}は無限大で、洩れインダクタンスはないものとする。 1. 2.9×10-2Z 2. 8.3×10-4Z 3. 4.2×10-4Z 4. 6.9×10-7Z 5. 2.9×10-9Z 問題 38 半導体で誤っているのはどれか。 1. 最も外側の価電子の存在する準位は充満帯である。 2. 伝導帯と充満帯との中間の準位は禁止帯である。 3. 充満帯や伝導帯は許容帯である。 4. 不純物準位をフェルミ準位という。 5. アクセプタ準位は伝導帯と価電子帯との間にある。 問題 39 トランジスタで誤っているのはどれか。 1. npn形のコレクタはn形半導体である。 2. ベース接地電流増幅率は1より大きい。 3. FETのキャリアは電子または正孔のどちらかである。 4. FETはソース、ゲート及びドレインの端子をもつ。 5. MOS FETにはエンハンスメント形とデプレション形とがある。 問題 40 関係のない組合せはどれか。 1. サイリスタ --- 保持電流 2. FET --- ドレイン電流 3. トライアック --- ゲートトリガ電流 4. サーミスタ --- ベース電流 5. ツェナーダイオード --- 電子なだれ 問題 41 増幅度が40dBの電圧増幅器に50mVの入力を加えたとき、出力電圧は何Vか。 1. 0.5 2. 1.0 3. 2.0 4. 4.0 5. 5.0 問題 42 図の回路でv0を表す式はどれか。 問題 43 図のA、B各入力電圧〔V〕の組合わせに対する出力電圧〔V〕で正しいのはどれか。ただし、ダイオードの順方向の電圧降下はない。 問題 44 図の回路がEx-OR回路になるAはどれか。 問題 45 入力電圧viと出力電圧v0の関係を表す伝達関数G(s)はどれか。 画像工学エックス線撮影技術学、最初に戻る 問題 46 正しいのはどれか。 1. 画像評価法では物理的評価が視覚的評価より優れている。 2. 粒状度と鮮鋭度とは関係がない。 3. MTF測定には測定用チャートが必須である。 4. ROC曲線は客観的評価法である。 5. ウィナースペクトルは粒状度と関係がある。 問題 47 デジタル画像で誤っているのはどれか。 1. データ量は横の画素数×縦の画素数×階調数で計算できる。 2. デジタル化には標本化と量子化の二つの操作が必要である。 3. 画質は撮影線量に依存する。 4. 解像度はピクセルサイズが大きくなると良くなる。 5. デジタル化はA/D変換器で行われる。 問題 48 X線フィルムの特性曲線から得られるものはどれか。 a. 感度 b. 鮮鋭度 c. 粒状度 d. 寛容度 e. コントラスト 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 49 写真コントラストに関係が少ないのはどれか。 1. 管電圧 2. 撮影時間 3. 付加フィルタ 4. 現像処理条件 5. フィルムの種類 問題 50 0.1mmの焦点サイズを用いて拡大撮影を行う場合、ボケの許容を0.2mmまでとすると最大拡大率の限度は何倍か。 1. 2 2. 3 3. 4 4. 5 5. 6 問題 51 グリッドの使用で正しいのはどれか。 a. コントラストが改善する。 b. 被写体が厚くなると使用する。 c. 被曝線量には影響しない。 d. グリッド比は管電圧に関係しない。 e. 乳房撮影には使用しない。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 52 管電圧70kV、管電流100mA、撮影時間0.3s、焦点-フィルム間距離100cmの撮影条件を、管電圧およびフィルム増感紙を変化させないで、管電流150mA、焦点-フィルム間距離150cmにした。同一写真濃度になる撮影時間は何秒にすればよいか。 1. 0.08 2. 0.15 3. 0.3 4. 0.45 5. 0.6 問題 53 付加フィルタの使用で正しいのはどれか。 a. 実効エネルギーは低くなる。 b. アルミニウムまたは銅を用いる。 c. 低エネルギーX線除去に用いる。 d. 最高エネルギーは高くなる。 e. 同じ厚さでは材質にかかわらずX線吸収量が同じである。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 54 基準線および基準面で正しいのはどれか。 1. 前額面は冠状面と直交する。 2. 耳垂直面は正中矢状面と直交する。 3. 眼窩上縁と外耳孔上縁とを結ぶ線を眼窩外耳孔線という。 4. 大後頭孔の前縁と後縁を結ぶ線をマックグレゴール線という。 5. チェンバレン線とフィッシュゴールド線とは約10度で交差する。 問題 55 最も高電圧で撮影するのはどれか。 1. 腎盂尿路造影 2. 子宮卵管造影 3. 胸部単純撮影 4. 腰椎側面撮影 5. 骨盤正面撮影 問題 56 撮影部位とX線の入射中心点との組合わせで誤っているのはどれか。 1. 頸椎 --- 甲状軟骨下縁 2. 胸椎 --- 頸切痕と剣状突起との中央 3. 腰椎 --- 肋骨弓下縁の高さ 4. 仙骨 --- 上前腸骨棘の高さ 5. 骨盤 --- 恥骨結合下縁 問題 57 誤っている組合せはどれか。 1. コールドウェル(Caldwell)撮影 --- 副鼻腔 2. シュラー(Schüller)撮影 --- 顎関節 3. ステンバース(Stenvers)撮影 --- 蝶形骨洞 4. タウン(Towne)撮影 --- トルコ鞍 5. レーゼ(Rhese)撮影 --- 視神経管 問題 58 乳房撮影で誤っているのはどれか。 1. 低コントラストフィルムを用いる。 2. Mo焦点-Moフィルタを用いることが多い。 3. 管電圧は30kV前後を用いる。 4. 推奨される平均乳腺吸収線量は3mGy以下である。 5. 片面増感紙-片面乳剤フィルムを用いる。 問題 59 撮影方法と焦点-フィルム間距離との組合わせで誤っているのはどれか。。 1. 側頭骨断層撮影 --- 70cm 2. 胸骨斜入撮影 --- 60cm 3. 乳房撮影 --- 65cm 4. セファログラフィ --- 150cm 5. パナグラフィ --- 4cm 問題 60 胃の造影検査法で正しいのはどれか。 1. 前壁薄層法の体位は背臥位がよい。 2. 圧迫撮影は穹窿部の描出に有効である。 3. 立位充満正面像では前壁がよく描出される。 4. 腹臥位充満正面像では十二指腸球部が描出できない。 5. 半臥位第二斜位二重造影法は噴門部から穹窿部が良く描出される。 問題 61 IVRが有効な疾患はどれか。 a. 脳動脈瘤 b. 気管狭搾 c. 胃ポリープ d. 子宮内膜症 e. 水腎症 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 62 血管内治療(血管系IVR)に用いないのはどれか。 1. ステント 2. 自己凝血塊 3. 硫酸バリウム 4. スチールコイル 5. バルーンカテーテル 問題 63 頭部X線CTで最もCT値が低いのはどれか。 1. 脳脊髄液 2. 小脳 3. 灰白質 4. 頭蓋骨 5. 白質 問題 64 X線CTの3次元画像表示法に用いられるのはどれか。 a. 最大値投影法(MIP) b. フェーズコントラスト法 c. エネルギーサブストラクション法 d. ボリウムレンダリング法 e. 多断面変換(MPR) 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 65 Xe-CT検査の目的で正しいのはどれか。 1. 脊柱管内の病変の有無を検索する。 2. 脳脊髄液の循環動態を検索する。 3. 肺の末梢構造を描出する。 4. 局所脳血流を測定する。 5. 骨塩量を測定する。 問題 66 MRIの撮像時間に関係ないのはどれか。 1. エコー時間(TE) 2. 画素数 3. 繰り返し時間(TR) 4. 加算回数 5. 受信用バンド幅 問題 67 超音波ガイド下の経皮的生検が有効なのはどれか。 1. 肺生検 2. 骨生検 3. 肝生検 4. 大腸生検 5. 硬膜生検 問題 68 模式図の撮影法はどれか。 1. コールドウェル(Caldwell)法 2. マイヤー(Mayer)法 3. ゾンネンカルプ(Sonnenkalb)法 4. ステンバース(Stenvers)法 5. ウォータース(Waters)法 問題 69 右足部正面X線写真で立方骨はどれか。 1. a 2. b 3. c 4. d 5. e 問題 70 図の超音波画像で正しいのはどれか。 1. 右肋間走査である。 2. Mモード画像である。 3. 図の矢印は門脈である。 4. 肝臓の右葉が描出されている。 5. ミラー現象によるアーチファクトが見られる。 放射線計測学、最初に戻る 問題 71 放射能試料を1分間測定したところバックグラウンドも含めた試料の計数値が1,600カウント、バックグラウンドの計数値が100カウントであった。全測定時間を30分としたときの時間配分で適切なのはどれか。 バックグラウンド バックグラウンド+試料 1. 15分 15分 2. 12分 18分 3. 9分 21分 4. 6分 24分 5. 3分 27分 問題 72 ある試料を20分間測定したところ40,000カウントであった。この試料の1分間あたりの計数率はどれか。 1. 2,000±200 2. 2,000±100 3. 2,000±20 4. 2,000±10 5. 2,000±2 問題 73 基準大気条件22℃、101.3kPaのもとで校正された空気電離箱線量計がある。大気条件27℃、98.1kPaのもとで照射線量を測定したときの大気補正係数はどれか。 1. 0.95 2. 0.97 3. 0.98 4. 1.0 5. 1.05 問題 74 関係のない組合せはどれか。 1. TLD --- フェーディング 2. フィルム --- 黒化度 3. GM計数管 --- 光電子増倍管 4. 比例計数管 --- PRガス 5. 半導体検出器 --- 電離 問題 75 熱ルミネセンス線量計で正しいのはどれか。 a. 線量率計として使用する。 b. クエンチングの補正が必要である。 c. エネルギー分解能が優れている。 d. アニーリングによって再使用できる。 e. リーダーの中に光電子増倍管がある。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 76 蛍光ガラス線量計で誤っているのはどれか。 1. 線量依存性が小さい 2. フェーディングがある。 3. 照射直後から測定できる。 4. 使用中に線量を随時チェックできる。 5. フィルムバッジより大線量の測定ができる。 問題 77 電離箱線量計に関係ないのはどれか。 1. 極性効果 2. アニーリング 3. ガードリング 4. イオン収集効率 5. ブラッグ・グレイの空洞原理 問題 78 TLDの使用でグローカーブに影響が少ないのはどれか。 a. 湿度 b. 気圧 c. 素子の種類 d. アニーリングの方法 e. 照射から測定までの時間 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 79 電離箱線量計のイオン再結合補正係数で誤っているのはどれか。 1. 発生する電離密度に依存する。 2. 円筒形も平行平板形も同じである。 3. イオン収集効率と逆数の関係にある。 4. 連続放射線とパルス放射線とで異なる。 5. 電極間電圧を変えて求めることができる。 問題 80 誤っているの組合せはどれか。 1. 電離箱 --- γ線 2. フリッケ線量計 --- 酸化反応 3. セリウム線量計 --- 還元反応 4. BF3比例計数管 --- 速中性子 5. 液体シンチレーションカウンタ --- 低エネルギーβ線 問題 81 99mTcの原子数が107個あるとき、得られる計数値はどれか。ただし、壊変定数は3.2×10-5〔1/秒〕、検出効率は3.125〔%〕、計数時間は10〔秒〕で99mTcの半減期に比べて十分短いとする。 1. 50 2. 70 3. 100 4. 140 5. 160 問題 82 密封点線源から4m離れたところにGM計数管を置いて測定し、毎秒100カウントの計数率を得た。1m離れたところで測定したときの計数率に最も近いのはどれか。ただし、GM計数管の分解時間は10μsとする。 1. 500 2. 1,000 3. 1,400 4. 1,600 5. 2,000 問題 83 GM計数管の分解時間測定法はどれか。 a. 2線源法 b. チャネル比法 c. 内部標準線原法 d. 外部標準線原法 e. オシロスコープによる直接観察法 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 84 線量計に用いないのはどれか。 1. ファントム 2. フリッケ溶液 3. シンチレータ 4. カロリーメータ 5. シリコンダイオード 問題 85 照射線量が1C/kgのとき、1kgの空気が吸収するエネルギー〔Gy〕はどれか。ただし、電子の電荷は1.60×10-19C、電子が空気中に1個のイオン対を作るために消費される平均のエネルギーを34eV、1eV=1.60×10-19Jとする。 1. 17 2. 34 3. 68 4. 102 5. 136 放射線管理学、最初に戻る 問題 86 診療放射線技師法で正しいのはどれか。 1. 規定する放射線は、X線、百万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線、γ線のみである。 2. 免許取り消し処分を受けた者は再度免許を得ることができない。 3. 外国の免許を受けた者は、受験資格を得ることができない。 4. 医師の指示があれば密封放射性同位元素を人体に刺入して照射することができる。 5. 病院又は診療所以外の場所で百万電子ボルト未満のエネルギーを有するX線を照射することができる。 問題 87 診療用放射線機器で誤っている組合せはどれか。 1. 診療用X線装置 --- 移動型X線装置 2. 診療用高エネルギー放射線発生装置 --- リニアック 3. 診療用放射線照射装置 --- リモートアフターローディング装置(RALS) 4. 診療用放射線照射器具 --- ガンマナイフ 5. 放射性同位元素装備診療機器 --- 骨塩定量分析装置 問題 88 診療放射線技師法で規定する照射録の記載項目はどれか。 a. 照射を受けた者の氏名、性別及び年齢 b. 照射の年月日 c. 照射方法 d. 照射を受けた者の感染症の有無 e. 照射装置名 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e 問題 89 正しい組合せはどれか。 a. 個人被曝線量測定 --- 蛍光ガラス線量計 b. 体内被曝線量の測定 --- GM計数管式サーベイメータ c. 床の表面汚染密度測定 --- キュリーメータ d. 排気口の空気濃度測定 --- ウエル形シンチレーションカウンタ e. 管理区域内の空間線量率測定 --- 電離箱式サーベイメータ 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 90 個人被曝線量計で誤っているのはどれか。 1. フィルムバッジは中性子線も測れる。 2. フィルムバッジは機械的衝撃に弱い。 3. 熱ルミネセンス線量計は高感度である。 4. 熱ルミネセンス線量計は繰り返し使用できる。 5. ポケット線量計は湿度に弱い。 問題 91 放射線診療従事者の線量限度で誤っているのはどれか。 1. 実効線量は5年間で100mSv、1年間につき50mSvである。 2. 妊娠可能な女子の実効線量は3月間ごとに5mSvである。 3. 目の水晶体の等価線量限度は1年間につき150mSvである。 4. 皮膚の等価線量限度は1年間につき500mSvである。 5. 妊娠中の女子の実効線量は出産するまでの期間3mSvである。 問題 92 構造設備と実効線量との組合わせで誤っているのはどれか。 a. 病室 --- 1.3mSv/1月間 b. 管理区域 --- 200μSv/1週間 c. 事業所の敷地の境界 --- 250μSv/3月間 d. 事業所内の居住区域の境界 --- 250μSv/3月間 e. 人が通行するX線診療室画壁の外側 --- 1mSv/1週間 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e 問題 93 非密封放射性同位元素の除染作業で最も適切でないのはどれか。 1. 早期除染 2. スミア法 3. サーベイ法 4. ドライヤーによる乾燥 5. 減衰法 問題 94 半減期がtの放射性同位元素でその放射能が1/16に減衰するまでに要する時間はどれか。 1. 2t 2. 3t 3. 4t 4. 8t 5. 16t 問題 95 131Iを400MBq投与された患者から2mの距離で1時間同席した場合の被曝線量〔μSv〕に最も近い値はどれか。ただし、1cm線量(当量)定数は0.065μSv・m2・MBq-1・h-1である。 1. 0.65 2. 1.3 3. 6.5 4. 13 5. 65
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