藤田・青島リハビリカンファ
2007年7月13日〜15日
◆2007年7月13日から2泊3日,藤田保健衛生大学リハビリ部門10名は,中国青島大学医学部リハビリ科を訪問しました.青島大学医学部リハビリ科王強教授(3年前まで藤田に留学)のご招待によるもので,現地で合同カンファレンスを行ってきました.
第1日目:7月13日(金)
◆セントレアから飛行機で3時間.気候は日本と大きくは変わらない,中国東海岸の街,青島空港に降り立ちました.
◆青島市は人口710万人.1898年にドイツの租借地となり,ドイツ海軍のアジアにおける本拠地として発展し,街並みや街路樹、上下水道などが整えられました.もちろん青島ビールも,ドイツ文化の名残です.その後,青島市は一時,日本軍の占領下に置かれたこともあるそうです.
青島空港に到着!
◆青島空港で王強教授(先述)と王春蓮先生(青島大学医学部産婦人科医師:日本に留学の経験があり,王強教授がガイドと通訳を依頼)のお出迎えを受け,海天飯店(ホテル)にチェックイン.
◆その後,早速,幸福酒店(レストラン)で中華料理の歓迎会.円卓を埋め尽くす料理,料理,料理・・・これには圧倒され続けました.また中華料理といっても,日本で食べる物とはまず食材から違います.幼虫,豚の腎臓,得体の知れない海洋生物に一同びっくりでした.
◆これから始まる3日間,私たちがこれまで知っていると思っていた,制度や風習,料理のあまりの違いに,改めて世界の広さを実感しました.
幼虫も食べられます
◆夕方には,昔中国が作った突堤「桟橋」を見学し,またしても豪華な夕ご飯でおなかを満たしました.こうして,翌日の発表にドキドキしながらも,一日目の夜は更けていきました.
観光名所の「桟橋」
第2日目:7月14日(土)
◆この日は一日,青島大学医学部にお邪魔しました.
◆青島大学医学部付属病院は病床数1200床の巨大病院で,最先端の医療機器を備え,外国人用外来も備えた大学病院です.各診療科ごとに立派な入院棟をもち,それぞれの建物どうしは全くつながっていません.また敷地内には,旧日本軍が建てたという施設(現在は検査科)もいまだに使用されています.なんと感染症科に下痢専門部門もあり,一同驚きでした.
◆合同カンファレンスは構内のすばらしい講堂で,地元の療法士なども参加し,大盛況でした.研究会では青島大学医学部より2題,藤田リハビリ部門より6題の発表がありました.
青島大学医学部
参加者一同
合同カンファレンス会場
◆青島大学医学部リハビリ科では,病棟,訓練室の見学をさせていただきました.病棟には看護師の数が少なく,身の回りの世話は家族が泊まり込みとのことでした.また,訓練室内には鍼灸部門もあり,中国ならではの配置に納得.勤務する療法士の方々との懇談もあり,中国では,療法士は学生の間はPT,OT,STの区別はなく,卒業の時点で進路を決めるとのことでした.
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リハビリ科への案内板
リハビリ科訓練室
感染症科の下痢部門
◆夜はドイツ租借地時代に建てられた町並みを見渡すレストランで,合同カンファレンスの成功を祝って食事会.一同,肩の荷が降りてほっと一息です.乾杯は,グラスで円卓を打ち鳴らすのが中国風.この夜,皆で何回乾杯をしたことでしょう・・・
乾杯では,グラスで円卓を叩くのが風習
(ドイツ租借地の町並み)
金田先生,お誕生日おめでとうございます!
(印鑑のプレゼント)
やっぱり青島ビール
夏祭「青島の夏」
第3日目:7月15日(日)
◆最終日は,市内ドライブ,お土産屋巡り,お昼ご飯の後,青島空港へ.
台風による遅延で飛行機を6時間待ちましたが,無事セントレアに到着しました.
◆たった2泊3日でしたが,私たちの脳裏には,中国の方々の暖かさと力強さが,今もはっきり残っています.
最後まで大盛り
◆王強教授,研究会への参加,そして全日程のお手配を頂きました.何も困ることなく,3日間滞在させていただきました.ありがとうございます.
◆王春蓮先生,研究会での通訳だけでなく,3日間,常に我々と行動を共にして頂き,本当に心強い存在でした.ありがとうございます.娘さんとまた日本にいらしてくださいね.
謝謝!!
(文責:沢田光思郎)
【青島大学医学部リハビリ科からの発表演題】
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Wang Qiang: Evalutation
and treatment of unilateral neglect
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Li Tieshan: Evaluation
and treatment of spasticity
【藤田保健衛生大学リハビリ部門からの発表演題】
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Saitoh E, Kanada Y: Introduction of the Fujita Health University Rehabilitation
Organization
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Baba M, Ozeki M:
Dysphagia rehabilitation in Japan
l
Muraoka Y: Treadmill gait analysis I.–Development-
l
Kagaya H, Sawada K: Treadmill gait analysis II.–Clinical
Applications-
l
Okazaki H, Sonoda S, Suzuki T,
Okamoto S, Saitoh E: Evaluation of utility of SF-36
and cognition in stroke patients
l
Okamoto S: Effect of administration of anabolic
steroid in hemiplegic patients during routine stroke rehabilitation