藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
平成20年度 医学生夏期リハセミナー
参加者は藤田保健衛生大学医学部5年生と佐賀大学医学部6年生の2人でした.
◆ 1日目
午前中はリハ医の診察を見学をしました.救急救命センターでは,急性期からのリハの重要性を,小児の診察では,精神身体発達にどのようにリハが関わっているかを学びました.
午後は排泄障害について学び,その後に実際の検査(逆行性尿路造影)を見学して,知識を深めました.その後は理学療法士の指導の下,呼吸リハの実技体験をしました.
◆ 2日目
午前中は嚥下内視鏡検査の実習をして,自身の喉頭・咽頭の性状を観察しました.
午後はモーターポイントブッロクや嚥下造影検査の見学をして,リハ医が行う手技や検査を学びました.その後,関節可動域訓練や移乗訓練を理学療法士と共に行いました.
◆ 3日目
3日目は場所を変え,七栗キャンパスに行きました.
所用で1名が参加できず,学生さん1名に担当リハ医6名が対応し,大変密度の高いものになりました.
午前は,園田院長からFITプログラムと回復期リハビリテーションの総論講義を受けました.続いて,近藤教授からリハビリテーションTipsと小児リハの講義(学生さんからのリクエスト)を受けました.いずれもマンツーマンで,十分理解を深めることができました.
午後はリハビリ診察の基本と脳卒中患者診察デモンストレーションでリハ医の考え方を学びました.午後の後半では,筋電図検査実習では神経伝導検査を体験しました.その後の運動学実習では体感を通じて,解剖学的構造と筋力について学びました.
全体を通じて,リハ医に必要な知識とリハビリの面白さについて,触れることができたと思います.
◆ 学生さんへ一問一答
Q1.なぜ,このセミナーに参加したいと思いましたか?
学生Aさん:選択実習でリハビリ部を選択し,興味が出てき始めたときに,こちらのセミナーの事を知り,参加したいと思いました.実際にリハビリの道に進まれている先生が目を輝かせて話す藤田保健衛生大学病院のリハがどうなのか大変興味を持ちました.
学生Bさん:ポリクリで七栗サナトリウムと当院のリハビリを実習した際,とても親切にしていただきました.授業とは違うリハビリの実際にふれる事ができたのですが,十分にリハビリの事がわかったと言えずにいました.リハ医の仕事をもっと知りたいと思い参加させていただきました.
Q2.セミナーで学んだことで印象に残っているのはありますか?
学生Aさん:呼吸リハや関節可動域訓練,移乗動作介助法で話を聞いて方法は理解しても手が思った通りに動かなかったり,ちょっとしたコツをつかんでできるようになったりというのは勉強になったと思います.
学生Bさん:嚥下内視鏡の実習と造影に特に興味がありました.自分の内視鏡の映像を見てみたかったのですが,途中で断念してしまった事がとても残念でした.
Q3.全体を通じて,感想を聞かせてください.
学生Aさん:セミナーで体験したことは,ほとんどが初めて知ったことや,知っていても「こんなことまでリハビリ科でしているんだ」と改めて知ったことで,私が思っていたリハビリというものより,10倍も奥深く圧倒されっぱなしでした.今回のセミナーはリハビリを目指していく上で大事な第一歩になりました.
学生Bさん:とても充実した2日間でした.ポリクリでの1週間よりも,この体験セミナー2日間の方がリハビリの事がわかった気がします.元々,リハに興味があったのですが,今回のセミナーのおかげで,もっと興味がわきました.ありがとうございました.
◆ おまけ
(`_´)まじめそうに見えますが…
懇親会はこんな感じですσ(^◇^;)
2008.11.28 Layouted by ON