藤田保健衛生大学医学部 リハビリテーション医学 I & II 講座

医学生リハセミナー

2012年春期医学生リハセミナーは5名の学生さんと4名の医師が参加してくれました.
会場は藤田保健衛生大学と七栗サナトリウムだけではなく,千葉県(船橋市立リハ病院)でも開催しました.

参加者と開催地

名古屋大学2年:七栗サナトリウム

藤田保健衛生大学4年:藤田保健衛生大学,七栗サナトリウム

藤田保健衛生大学5年:七栗サナトリウム

藤田保健衛生大学5年:船橋市立リハビリテーション病院(千葉県船橋市)

東京大学6年:藤田保健衛生大学,七栗サナトリウム

研修医1年(三重県):藤田保健衛生大学

研修医2年(静岡県):藤田保健衛生大学,七栗サナトリウム

研修医2年(静岡県):七栗サナトリウム

整形外科医師:藤田保健衛生大学

セミナー内容(一部をご紹介)

藤田保健衛生大学

オリエンテーション:リハ医とは何か?の講義を受けました.

片麻痺の診察:患者さんに協力して頂いて,診察方法の指導や訓練見学を行いました.

対麻痺の診察:患者さんに協力して頂いて,診察方法の指導や訓練見学を行いました.

対麻痺装具

(対麻痺に使用する装具の説明)

 

リハビリロボット見学:対麻痺の歩行再建ロボットやロボットを使用したバランス訓練を体験しました.

最新研究紹介:嚥下動態をCT画像で解析している研究について知識を深めました.

昼食

(本文とはあまり関係ありませんが・・・昼食のひつまぶしです)

 

七栗サナトリウム

麻痺治療体験:IVES(随意運動介助型電気刺激)を体験しました.

装具装着体験:装具の種類とその適応や使用感を体験しました.

高次脳機能評価:半側空間無視の講義を聴き,その後に患者さんの机上テストやゲームやプリズム眼鏡の装着の訓練を体験しました.

ゲーム訓練プリズム眼鏡

(ゲームやプリズム眼鏡でのリハビリ訓練の様子)

嚥下リハ実習:摂食・嚥下障害食の試食や嚥下内視鏡を実際に行ったり,患者さんの診察をしました.

嚥下障害食

(嚥下障害食の試食を楽しみました)

参加者の感想

藤田保健衛生大学・七栗サナトリウム

1)やはりリハビリ医学はおもしろいなと思いました.社会的にもとても重要な医療だと再認識しました.患者さんの治療経過(内服や処置など含め)何をしてどのような変化があって,その後どうなったかなど,みてみたいと興味がわきました.

2)歩行用ロボットの話は非常に新鮮だった.細部にまで工夫,気配りされていて素晴らしいと思った.本当にさらなる発展が期待できる分野なのだと実感した.リハビリは臓器別の医療とは異なった患者さんに対する視点が沢山あるのだなと,とても新鮮に感じました.

3)リハビリ医学にとても興味が湧きました.今回は自分でリハビリを体験するプログラムであったのですが,次回は患者さんともっと接することができたらなと思いました.

4)患者さんが召し上がっている食事(とろみ,きざみ,全粥など)の違いがよく分かっていなかったので,教えて頂けてありがたかったです.また試食できたのが良かったです.内視鏡では様々な形態の食物の嚥下動態の違いを観察でき,興味深かったです.

5)装具体験では実際にどう動かすのがよいのか,よくわかりました.半側空間無視の方が課題をしていらっしゃる様子を見たことが今までありませんでしたので,今回,初めて拝見し,どのように空間を認知し,注意を払っていらっしゃるのか分かりました.訓練体験も楽しかったです,「楽しみつつ良くなるにはどうしたらよいか」その視点,アプローチが素敵だと思います.

6)内視鏡を実際に使ってみたのは初めてでした.嚥下障害のための手術があるのは興味深かったです.嚥下食がおいしいという他の参加者の感想は印象深かったです.

7)もともと今後の高齢化社会がもっと進行していくので,リハビリが重要だと理解していましたが,リハビリ医が何をしているのか知らなかったでの,今回貴重な体験になりました.興味がもっと湧きました.

8)回復期病棟を担当するようになってからリハビリ医が介入することの重要性をひしひしと感じています.排泄機能検査や呼吸器リハビリ,心臓血管リハビリもなかなか研修する機会がないので,いつか勉強させて頂ければと思います.

申し込み・問い合わせ

ちょっとしたことでもお気軽にお問い合わせ下さい.

平野 哲 sshirano@fujita-hu.ac.jp

tel: 0562-93-2167 / fax: 0562-95-2906

 

[リハ発見!(体験セミナー)トップ]

2011.11.12