学園月報ふじた第70号原稿


「リハビリテーション医療の展開」

21世紀を迎え、『質の高い医学的サービス』、『患者のための医療』への改革が始まっている今日、リハビリテーション医療にとって、EBM(Evidence-Based-Medicine)に基づいた『科学としてのリハビリテーション医療』の確立・飛躍が急務と考えられ、これを推進するのは大学医学部に籍を置くものに課せられた責任でもあります。

我が国の医学部には、リハビリテーション医学講座はおろか診療科もないという現状が多いなか、幸いな事に当大学医学部でのリハビリテーション医学の講議コマ数は全国でも最多であり、研究・教育面での充実が図られています。さらにはリハビリテーション専門学校が併設されているという臨床面での恵まれた環境が与えられています。

我々は、この最高の立地条件のもと、介護保健の施行や医療事情の激しい変化の流れに惑わされる事なく、また、絶えず先端技術を視野にいれた、着実な進歩発展をしていきたいと考えます。

藤田から全国へさらに世界へ発信されるリハビリテーション医療の展開に御期待ください。

藤田保健衛生大学病院医学部リハビリテーション医学講座 助手
鈴木 美保

(掲載時の原稿を一部修正してあります)

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2001.7. 5 Tsuzuki