問題

アミノ酸

1. 窒素代謝について誤っているのはどれか。

a. 尿素はアミノ酸の最終代謝産物である。

b. 尿素は尿素回路で生成される。

c. クレアチニンはクレアチンより生成する。

d. 体内クレアチニン量はほぼ一定である。

e. 尿酸はピリミジン体の最終代謝産物である。

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2 . 誤っているのはどれか。

a. タンパク質がエネルギー源として利用される時、アミノ酸の炭素骨格部分は主にクエン酸回路において代謝される。

b. 脱アミノ酸反応では剰余のアミノ酸をエネルギー源に変えると共に、アミノ基をアミノ基転移酵素とグルタミン酸脱水素酵素の反応でアンモニアにする。

c. アミノ酸代謝によって生じるアンモニアの処理は、ほ乳類では主に肝臓の尿素回路で行われる。

d. カルバモイルリン酸合成酵素やオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼの欠損症は高尿酸血症を引き起こす。

e. 脳や筋肉では無毒なアンモニア処理中間体としてグルタミンが生成され、腸管や腎臓に送られて処理される。

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3.  誤っているのはどれか。

a. 塩基性アミノ酸にはヒスチジン、アルギニン、リジンがある。

b. 酸性アミノ酸はアスパラギン酸とグルタミン酸の二種である。

c. タンパク質を構成するアミノ酸はグリシンを除き全て不整炭素原子を含みL-型立体配置をとる。

d. 分岐鎖アミノ酸にはロイシン、イソロイシン、バリンがある。

e. タンパク質は等電点より低いpHにおいて負(-)に荷電し、高いpHにおいて正(+)に荷電する。

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4 . 誤っているのほどれか。

a. アンモニアの処理は哺乳類では主に肝臓の尿素回路で行われる。

b. 尿素1分子を生成するために3又は4分子のATPが消費される。

c. 尿素回路では2分子のアミノ酸由来の窒素が尿素1分子の生成に使用される。

d. 過剰のアミノ酸は脱アミノ化反応を経てエネルギー源に変えられるとともに、アミノ基はアミノ転移酵素とグルタミン酸脱水素酵素によりアンモニアになる。

e. 脳や筋肉では無毒なアンモニア処理中間体としてアスパラギンが生成され、腎臓や消化管に送られて処理される。

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5 . 誤っているのはどれか。

a. アルギニン、リジン、プロリンは塩基性アミノ酸である。

b. アスパラギン酸及びグルタミン酸は酸性アミノ酸である。

c. アミノ酸はグリシンを除き全てL-型立体配置をとる。

d. バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファンは必須アミノ酸である。

e. タンパク質は等電点より低いpHにおいて正(+)に荷電する。

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6.  次の酵素反応で誤っているのはどれか。

a. アスパラギン酸+α‐ケトグルタル酸→オキザロ酢酸+グルタミン酸

b. アラニン+α‐ケトグルタル酸→ピルビン酸+グルタミン酸

c. グルタミン+H2O→グルタミン酸+NH3

d. グルタミン酸+H2O+NAD(P)+→オキザロ酢酸+NAD(P)H+NH4+

e. アルギニン+H2O→オルニチン+尿素

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7.  誤っているのはどれか。

a. 幼児、青少年、妊婦、病後の回復期には正の窒素出納になる。

b. 摂取した窒素量よりも排泄した窒素量が多い場合、正の窒素出納にあるという。

c. 栄養失調、消耗性疾患、火傷、手術後では窒素出納は負となる。

d. 正の窒素出納にある場合にはタンパク質が盛んに合成されている。

e. 必須アミノ酸を欠くタンパク質ばかりを摂取していると窒素平衡は負に傾く。

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8.  尿素生成について誤っているのはどれか。

a. 尿素の二個のアミノ基はそれぞれアンモニウムイオンとアスパラギン酸に由来する。

b. カルバモイルリン酸シンテターゼ I はN-アセチルグルタミン酸によって活性化される。

c. 尿素合成は肝臓のミトコンドリアと細胞質で行われる。

d. シトルリンからアルギノコハク酸がつくられる反応にはアスパラギン酸とATPが必要である。

e. アンモニウムイオンと重炭酸からカルバモイルリン酸が合成される反応においては一分子のATPが必要である。

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9.  誤っているのはどれか。

a. 尿素はアミノ酸由来窒素の最終代謝産物である。

b. 尿素は筋肉のオルニチン(尿素)回路で生成される。

c. クレアチニンはクレアチンより生成する。

d. 体内クレアチニン量はほぼ一定である。

e. 尿酸はプリン体の最終代謝産物である。

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10.  誤っているのはどれか。

a. アミノ酸の異化反応において各アミノ酸の窒素は主にアミノ基転移反応によりアスパラギン酸やアラニンに集積する。

b. アミノ基転移酵素の主要なものはアスパラギン酸アミノ転移酵素とアラニンアミノ転移酵素で、ピリドキサールリン酸を補酵素とする臨床診断上、大事な指標酵素である。

c. 尿素回路は5つの酵素が直接触媒し、2分子のアミノ酸由来の窒素をATPの消費のもとに尿素に変換する。

d. 尿素回路の反応は肝臓のミトコンドリアと細胞質で行われる。

e. 尿素回路のカルバモイルリン酸合成酵素 I はミトコンドリアに局在している。

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11.  誤っているのはどれか。

a. アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT/GPT)はアラニンのアミノ基を2-オキソグルタル酸に転移させ、自身はピルビン酸となる反応を触媒する。

b. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(ALT/GPT)はアスパラギン酸のアミノ基を2-オキソグルタル酸に転移させ、自身はオキザロ酢酸となる反応を触媒する。

c. グルタミン酸デヒドロゲナーゼはミトコンドリア・マトリックスに局在し、NAD+またはNADP+を補酵素として利用し、グルタミン酸から二酸化炭素を遊離させる。

d. グルタミナーゼはグルタミンのアミド基を加水分解してグルタミン酸とアンモニアを生成する。

e. グルタミンシンテターゼはグルタミン酸とアンモニアからグルタミンを生成する反応を触媒する。

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12.  アンモニアを生成しない酵素はどれか。

a. グルタミン酸デヒドロゲナーゼ

b. アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

c. グルタミナーゼ

d. アスパラギナーゼ

e. L-アミノ酸オキシダーゼ

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13.  尿素を生成する酵素はどれか。

a. アルギノコハク酸リアーゼ

b. アルギノコハク酸シンテターゼ

c. アルギナーゼ

d. オルニチントランスカルバモイラーゼ

e. カルバモイルリン酸シンテターゼ I

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14.  ケト原性アミノ酸はどれか。

a. トレオニン

b. バリン

c. ヒスチジン

d. プロリン

e. ロイシン

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15.  次のうち誤っているのはどれか。

a. タンパク質を構成するアミノ酸はグリシンを除き全て不整炭素原子を含みL-型立体配置をとる。

b. タンパク質は等電点より低いpHにおいて負 (-)に荷電し、高いPHにおいて正 (+) に荷電する。

c. バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファンは必須アミノ酸である。

d. アルギニン、リジン、ヒスチジンは塩基性アミノ酸である。

e. アスパラギン酸及びグルタミン酸は酸性アミノ酸である。

アミノ酸・ヘム

1  誤っているのはどれか。

a. タンパク質は常に分解と合成が行われており、動的平衡にある。

b. アルブミンは血漿タンパク質の60〜70%を占めている。

c. ヘムは、広義にはポルフィリンと鉄(Fe)、狭義には二価鉄(Fe2+)との錯体である。

d. ヘムはヘムオキシゲナーゼにより分解されて、ビリベルジンと一酸化炭素が生成する。

e. ヘムは造血細胞や肝細胞でグルタミン酸とスクシニルCoAを出発材料として合成される。

ヌクレオチド

1.  誤っているのはどれか。

a.  ヌクレオシドにリン酸が付加されたものをヌクレオチドという。

b. RNAを構成する塩基はアデニン、グアニン、シトシン、ウラシルからなる。

c. DNA中のアデニンはチミンと、グアニンはシトシンと、水素結合することにより塩基対を形成する。

d. プリンの新生合成経路ではミトコンドリアに存在するカルバモイルリン酸シンテターゼが使用される。

e. プリン、ピリミジンの新生合成は最終産物によるフィードバック阻害により調節されている。

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2 . UMPからチミジル酸の生合成経路に関与しない酵素はどれか。

a. チミジンホスホリラーゼ

b. リボヌクレオチド還元酵素

c. dUMPアーゼ(dUMPase)

d. ジヒドロ葉酸還元酵素

e. チミジル酸シンターゼ

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3.  誤っているのはどれか。

a. プリン塩基やピリミジン塩基の生合成量は、その生合成経路の最初の段階の反応が最終産物によりフィードバック阻害されることにより調節されている。

b. 核酸の分解により生じたアデニンやグアニン等のプリン塩基は、再利用経路のアデニンホスホリボシル転移酵素やヒポキサンチングアニンホスホリボシル転移酵素によりAMP、GMPになる。

c. プリン塩基及びピリミジン塩基は、生体内では新生合成経路(de novo経路)及び再利用経路(salvage経路)により合成される。

d. プリン塩基の新生合成経路はホスホリボシルピロリン酸を材料に、グルタミン、アスパラギン酸、グリシン等のアミノ酸や多数のATPを使用して複数の酵素系により合成される。

e. ピリミジン塩基の新生合成経路では、炭酸(HCO3-)、アンモニア、アスパラギン酸、グルタミン、ATP等を材料として合成されている。

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4.  誤っているのはどれか。

a. DNAを構成するアデニンはチミンと、グアニンはシトシンと水素結合により塩基対を形成する。

b. リボースやデオキシリボースにリン酸及び塩基が結合したものをヌクレオチド、そこからリン酸が除かれたものをヌクレオシドという。

c. プリン塩基及びピリミジン塩基は、生体内では新生合成経路(de novo 経路)及び再利用経路(salvage 経路)により合成される。

d. プリン塩基の新生合成経路はカルバモイルリン酸を材料に、グルタミン、アスパラギン酸、アラニン等のアミノ酸やATPを使用して複数の酵素系により合成される。

e. ピリミジン塩基は、炭酸(HCO3-)、グルタミン、アスパラギン酸等を材料として合成される。

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5.  誤っているのはどれか。

a. プリン塩基及びピリミジン塩基は、生体内では新生合成経路(de novo 経路)及び再利用経路(salvage 経路)により合成される。

b. プリン塩基の新生合成経路はホスホリボシルピロリン酸を材料に、グルタミン、アスパラギン酸、グリシン、ギ酸(ホルミル葉酸)、二酸化炭素(CO2)を使用して合成される。

c. ピリミジン塩基は、二酸化炭素(CO2)、グルタミン、アスパラギン酸等を材料として合成される。

d. ヒトではプリン塩基は尿酸にまで分解され、尿中に排泄される。この尿酸が過剰に生成されると痛風が発症しやすい。

e. プリン塩基やピリミジン塩基の生合成量は、その生合成経路の最初の段階の反応が最終産物により拮抗阻害されることにより調節されている。

ビタミン

1 . 誤っているのはどれか。

a. 脂溶性ビタミンの欠乏性は膵臓・胆道系障害、脂肪便症に起こり易い。

b. ビタミンDが欠乏するとくる病や骨粗鬆症、骨軟化症となる。

c. ビタミンEの抗酸化作用は細胞膜が酸素ラジカルにより破壊されるのを防ぐ。

d. 紫外線照射により生成したビタミンD3は腎臓で24位が水酸化されて活性化ビタミンD3(カルシトリオール)になる。

e. ビタミンKはプロトロンビンのカルボキシル化を行い凝血を促す。

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2.  水溶性ビタミンについて誤っているのはどれか。

a. NADPHは脂肪酸合成及びコレステロール合成における水素供与体である。

b. FADとFMNはビタミンB2の誘導体で酸化還元酵素の補酵素として水素を転移する。

c. 葉酸はホルミル基の転移反応に関与する。

d. パントテン酸はCoAの形でクエン酸回路、脂肪酸合成経路、βー酸化に関与する。

e. ビタミンB6はピリドキサールリン酸の形でリン酸化反応に関与する。

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3.  誤っているのはどれか。

a. 脂溶性ビタミンはヌクレオチド化合物となって補酵素として働くものが多い。

b. チアミンピロリン酸はピルビン酸脱水素酵素の補酵素である。

c. FADやFMNはビタミンB2(リボフラビン)を含み、酸化還元酵素の補酵素として水素を転移する。

d. ニコチン酸はナイアシンとも言われ、生体内ではNAD+またはNADP+として働き、欠乏症としてはぺラグラが知られている。

e. 動物は大部分のビタミンを合成できないので、植物、腸内細菌などにより合成されたもので補給している。

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4.  脂溶性ビタミンについて誤っているのはどれか。

a. ビタミンEはβーカロチンから生成し、強い脂質抗酸化作用を持つ。

b. ビタミンDはCa代謝に関与し、欠乏症はくる病、骨軟化症である。

c. ビタミンAの欠乏症は夜盲症や角膜乾燥症である。

d. ビタミンKは血液凝固と骨形成に関与している。

e. ビタミンKはグルタミン酸のγーカルボキシル化を触媒するカルボキシラーゼの補酵素である。

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5.  誤っているのはどれか。

a. ピリドキサルリン酸はビタミンB6の誘導体である。

b. コエンザイムAはアシル基の、ピリドキサルリン酸はアミノ基の転移に関与する。

c. ビタミンB12の欠乏はDNA合成に必要な葉酸の生成を阻害する。

d. ビタミンB1が欠乏すると脚気になる。

e. 葉酸はCoAの形でクエン酸回路、脂肪酸回路、β‐酸化に関与している。

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6.  水溶性ビタミンについて誤っているのはどれか。

a. ビタミンB1の欠乏症は脚気である。

b. ニコチン酸はナイアシンともいわれ、その欠乏症はペラグラである。

c. 葉酸はメチル基の転移反応に関与する。

d. ビタミンB12の欠乏症は、胃から供給される内因子が胃全摘によって供給されない時に起こる。

e. ビタミンB12は鉄を含有し、このビタミンが欠乏すると悪性貧血になる。

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7.  誤っているのはどれか。

a. ビタミンAの欠乏症は夜盲症や角膜乾燥症である。

b. ビタミンDの欠乏症はくる病及び骨軟化症である。 

c. ビタミンKは血液凝固因子などのγ-カルボキシグルタミン酸形成反応に関与している。 

d. ビタミンFはトコフェロールともいわれ、強い脂質抗酸化作用を持つ。

e. 脂溶性ビタミンは脂肪便症や胆道系障害などにより欠乏症を引き起こし易い。

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8.  誤っているのはどれか。

a. ビタミンB12の吸収には胃から分泌される内因子が必要である。

b. 葉酸が欠乏すると壊血病となる。

c. パントテン酸はコエンザイムAの構成成分である。

d. ビタミンC(アスコルビン酸)はコラーゲンの合成に関与している。

e. ビオチンは二酸化炭素を固定化するピルビン酸カルボキシラーゼなどの補酵素である。

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9.  誤っているのはどれか。

a. ビタミンB1の欠乏症はぺラグラである。

b. ビタミンB2は生体内ではFMN、FADの形で酸化還元酵素の補酵素として水素を転移する。

c. ナイアシンは生体内ではNAD+またはNADP+として働いている。

d. ビタミンB6はピリドキサールリン酸としてアミノ転移酵素の補酵素として働く。

e. ビタミンB12が欠乏すると葉酸の活性化が阻害される。

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10.  次のビタミンのうち摂取過剰が有害な物はどれか。

a. ビタミンC

b. ビオチン

c. 葉酸

d. パントテン酸

e. ビタミンD

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11.  ビタミンB12を必要とする酵素はどれか。

a. プロピオニルCoAカルボキシラーゼ

b. メチルマロニルCoAムターゼ

c. ATP-クエン酸リアーゼ

d. カルニチンアシルトランスフェラーゼ

e. アセチルCoAカルボキシラーゼ

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12.  次のうち誤っているのはどれか。

a. ビタミンB1の欠乏症は脚気である。

b. ビタミンB3(ナイアシン)の欠乏症はペラグラである。

c. ビタミンB12の欠乏症は巨赤芽球性貧血である。

d. ビタミンCの欠乏症は壊血病である。

e. ビタミンDの欠乏症は異所性石灰化症である。

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13.  次のうち誤っているのはどれか。

a. ビタミンB1はチアミンピロリン酸として酸化的脱炭酸反応の補酵素となる。

b. ビタミンB2やB3は酸化還元反応の補酵素となる。

c. ビタミンB6はアミノ基の転移反応の補酵素となる。

d. ビオチンはメチル基の転移反応の補酵素となる。

e. パントテン酸はアシル基の転移反応・輸送反応の補酵素として働く。

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14 . 次のうち誤っているのはどれか。

a. ビタミンB6の吸収には胃壁から供給される内因子が必要である。

b. ビタミンB12が欠乏すると葉酸の再利用・活性化が阻害される。

c. ビオチンは卵白中のアビジンと結合して、吸収阻害される。

d. 脂溶性ビタミンは脂肪便症や胆道系障害などにより欠乏を引き起こしやすい。

e. ビタミンB3の少量はトリプトファンから合成できる。

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15.  次のうち誤っているのはどれか。

a. ビタミンAやビタミンEには抗酸化作用がある。

b. ビタミンAはロドプシン生成に必要で、欠乏すると夜盲症になる。

c. ビタミンDの活性型は24, 25-ジヒドロビタミンD3である。

d. ビタミンDはカルシウム及びリン酸の代謝を調節している。

e. ビタミンKは血液凝固因子中のグルタミン酸のγーカルボシル化に必要である。

ビタミン・糖

1 . 誤っているのはどれか。

a. 糖代謝に関与しているピルビン酸脱水素酵素の補酵素はリボフラビンである。

b. コンエザイムAは脂肪酸基の、ピリドキサル酸はアミノ基の転移を司る。

c. 水素の転移はFADやNAD+によってなされ、1炭素基の転移は葉酸の関与によってなされる。

d. ビタミンEは脂溶性の、もっとも強力な抗酸化作用を持つ還元酵素で、生体膜の安定化に寄与している。

e. ビタミンKは血液凝固因子のグルタミン酸基をγ-カルボキシル化することによりCa結合能を付与する。

ヘム

1.  誤っているのはどれか。

a. 遊離型ビリルビンは水に難容性で血中ではアルブミンと結合している。

b. ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受ける。

c. 抱合型ビリルビンは腸内でグルクロン酸が外され還元されてビリベルジンとなる。

d. 黄疸の原因であるビリルビンはヘムの分解産物である。

e. 溶血性黄疸、新生児黄疸などでは遊離型ビリルビンが血中に増加し、肝細胞性黄疸、閉塞性黄疸等では抱合型ビリルビンが血中に増加する。

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2.  誤っているのはどれか。

a. ヘモグロビン分子は二種類のポリペプチド鎖が二本ずつ、合計で四本のポリペプチド鎖で構成されている。

b. カタラーゼとペルオキシダーゼは共に過水酸化水素の処理に関与する酵素である。

c. ヘム蛋白質は、ポルフィリンに二価鉄が配位したヘムにタンパク質が結合した複合タンパク質である。

d. ヘム生合成の律速酵素はヘムオキシゲナーゼである。

e. ヘムは造血細胞や肝細胞でグリシンとスクシニルCoAを出発物質として合成される。

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3.  誤っているのはどれか。

a. へムの生合成はδ-アミノレブリン酸合成酵素によりグリシンとスクシニルCoAが結合・脱炭酸され、δ-アミノレブリン酸が生成する反応から始まる。

b. 細網内皮系でヘムが分解されて生じるビリルビンは血中ではアルブミンと結合して肝臓に運ばれ、グルクロン酸抱合を受けて胆汁中に排泄される。

c. 閉塞性黄疸では血液中に遊離型ビリルビンが増加し、溶血性黄疸では血液中に抱合型ビリルビンが増加する。

d. 黄疸の原因であるビリルビンはヘムの分解産物である。

e. ビリルビンは肝、腎、腸などでグルクロン酸抱合及び硫酸抱合される。

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4.  誤っているのはどれか。

a. チトクロームのへム鉄は電子伝達に伴い3価鉄(Fe3+)から2価鉄(Fe2+)になる。

b. カタラーゼとペルオキシダーゼは共にスーパーオキシドの処理に関与する酵素である。

c. ヘムタンパク質は酸素運搬、電子伝達、薬物代謝などに関与している。

d. 抱合型(直接型)ビリルビンは腸内でグルクロン酸が外され還元されてウロビリノーゲンとなる。

e. 一部の異常ヘモグロビン(Hb)を除き、すべてのHb分子は二種類のポリペプチド鎖が2本ずつ、合計で4本のポリペプチド鎖で構成されている。

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5.  誤っているのはどれか。

a. ヘムの生合成はδ-アミノレブリン酸合成酵素によりグリシンとスクシニルCoAが結合・脱炭酸され、δ-アミノレブリン酸が生成する反応から始まる。

b. 細網内皮系でヘムが分解されて生じるビリルビンは血中ではアルブミンと結合して肝臓に運ばれ、グルクロン酸抱合を受けて胆汁中に排泄される。

c. 閉塞性黄疸、肝細胞性黄疸では血液中に遊離型(間接型)ビリルビンが増加し、溶血性黄疸、新生児黄疸では血液中に抱合型(直接型)ビリルビンが増加する。

d. ヘモグロビン異常症にはグロビンの構造異常に起因する鎌状赤血球貧血やグロビンの合成減少に起因するサラセミアなどがある。

e. ヘムタンパク質にはカタラーゼ、ミオグロビン、ヘモグロビン、チトクローム類などがある。

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6.  誤っているのはどれか。

a. ポルフィリンの生合成にはグリシンとスクシニルCoAが素材として利用される。

b. 黄疸の減員であるビリルビンはヘムの分解産物である。

c. 閉塞性黄疸では血液中に抱合型ビリルビンが増加し、溶血性黄疸では血液中に有利型ビリルビンが増加する。

d. ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合を受けて、尿中に排泄される。

e. 大便中のウロビリノーゲンの一部は小腸で再吸収されてウロビリンとなって尿中に排泄される。

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7.  次のうち血液凝固カスケードに含まれないタンパク質はどれか。

a. カリクレイン

b. フォンビルブラント因子

c. クリスマス因子

d. プラスミノーゲン

e. キニノーゲン

ホルモン

1 . 誤っているのはどれか。

a. インスリンは肝細胞、筋肉細胞、脂肪細胞などに作用して糖利用によるグリコーゲン合成や解糖を促進して血糖値を下げる。

b. インスリンとグルカゴンは拮抗的に作用し、それぞれ血糖値の低下と上昇に作用する。

c. 甲状腺ホルモン(T3、T4)は殆どの組織の代謝を賦活し、基礎代謝率をコントロールしている。

d. 副甲状腺から分泌されるパラトルモン(PTH)は血清カルシウム濃度を低下させる作用を持つ。

e. アルドステロンの産生、分泌にはレニン-アンジオテンシン系が関与している。

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2.  誤っているのはどれか。

a. コルチゾールの分泌はCRH、ACTHによって促進されるが、同時にCRHとACTHの分泌もコルチゾールで促進される。

b. ミネラルコルチコイドの分泌は血中のK+の上昇、Na+の低下によって促進される。

c. アジソン病ではアルドステロンやコルチゾールの分泌が低下し、低血圧、色素沈着、食思不振などの症状を示す。

d. エストロゲンにはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種があるが、エストラジオールが最も生理作用が強い。

e. グルココルチコイドは糖新生の促進、血糖値の上昇、肝臓グリコーゲンの貯蔵増加作用などの糖代謝、筋蛋白質の異化作用、抗炎症作用などがある。

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3.  狭義のホルモンについて誤っているものはどれか。

a. 視床下部ホルモンの多くは、脳下垂体前葉及び中葉ホルモンの放出促進、または放出抑制の作用をもつ。

b. 脳下垂体前葉及び中葉ホルモンはペプチド(またはタンパク質)性ホルモンである。

c. hCGはFSH作用を代行し、黄体に作用しエストロゲンの分泌を促し妊娠維持に働く。

d. インスリンは、肝臓、筋肉細胞、脂肪細胞などに作用して、糖利用によるグリコーゲンの合成などを促進する。その結果、血糖値が下がる。

e. インスリンとグルカゴンは拮抗的に、それぞれ血糖値の低下と上昇に作用する。

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4 . 誤っているのはどれか。

a. インスリンは肝細胞、筋肉細胞、脂肪細胞などに作用して糖利用によるグリコーゲン合成や解糖を促進して血糖値を下げる。

b. インスリンとグルカゴンは拮抗的に作用し、それぞれ血糖値の低下と上昇に作用する。

c. 甲状腺ホルモン(T3、T4)は殆どの組織の代謝賦活し、基礎代謝率をコントロールしている。

d. 副甲状腺から分泌されるパラトルモン(PTH)は血清カルシウム濃度を上昇させる作用を持つ。

e. アルドステロンの生産、分泌にはキニン-カリクレイン系が関与している。

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5.  誤っているのはどれか。

a. コルチゾールの分泌はCRH、ACTHによって促進されるが、CRHとACTHの分泌はコルチゾールで抑制される。

b. ミネラルコルチコイドの分泌は血中のNa+の上昇、K+の低下によって促進される。

c. アジソン病ではアルドステロンやコルチゾールの分泌が低下し、低血圧、色素沈着、食思不振などの症状を示す。

d. エストロゲンにはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種があるが、エストラジオールが最も生理作用が強い。

e. グルコRルチコイドは糖新生の促進、血糖値の上昇、肝臓グリコーゲンの貯蔵増加作用などの糖代謝、筋蛋白質の異化作用、抗炎症作用などがある。

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6 . 誤っているのはどれか。

a. 環状AMP(cAMP)、イノシトール三リン酸(IP3)、環状GMP(cGMP)、Ca2+(カルシウムイオン)はセカンドメッセンジャーとして機能している。

b. ほとんどの水酸性ホルモンは細胞表面にある受容体と結合した後、細胞内情報伝達物質(第二メッセンジャー)を生成する。

c. 視床下部ホルモンの多くは脳下垂体前葉及び中葉ホルモン放出促進、または放出抑制の作用を持つ。

d. アドレナリンとノルアドレナリンは血管収縮、血圧上昇、代謝効果を示すが、心血管系と筋肉への作用は著しく異なる。

e. ほとんどの疎水性ホルモンは細胞内に入って細胞内受容体と結合した後、神経伝達物質の放出を介して作用を発揮している。

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7.  誤っているのはどれか。

a. ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンはチロシンから生合成される。これらはカテコールアミンと呼ばれる。

b. 5-ヒドロキシトリプトファンの脱炭酸反応でメラノコルチンがつくられる。これはメラトニンの前駆物質であると共に神経伝達物質である。

c. グルタミン酸の脱炭酸反応でγ-アミノ酪酸(GABA)がつくられる。これは中枢神経系の抑圧性伝達物質である。

d. 一酸化窒素はアルギニンから生合成される。

e. ヒスチジンの脱炭酸反応でヒスタミンが生成される。これは炎症因子・神経伝達物質である。

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8.  誤っているのはどれか。

a. 副腎皮質球状層から分泌されるアルドステロンは腎尿細管細胞に作用してNa+の再吸収とK+の排泄を促進する。

b. 副腎皮質束状層から分泌されるコルチゾールは、肝グリコーゲン分解と糖新生を促進し、抗炎症作用を示す。

c. アドレナリンとノルアドレナリンは血管収縮、血圧上昇、代謝効果を示すが、心血管と筋肉への作用は著しく異なる。

d. アドレナリンによるグリコーゲンの分解は4つの酵素の遂次的活性化によって、1分子のホルモンの結合の効果が約1億倍に増幅される典型例である。

e. カテコールアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン)はチロシンからドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの順につくられる。

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9 . 誤っているのはどれか。

a. 環状AMP(cAMP)、イノシトール三リン酸(IP3)、環状GMP(cGMP)、Ca2+(カルシウムイオン)はセカンドメッセンジャーとして機能している。

b. ほとんどの水溶性ホルモンは細胞表面にある受容体と結合した後、細胞内情報伝達物質(第二メッセンジャー)を生成する。

c. 視床下部ホルモンの多くは脳下垂体前葉及び中葉ホルモンの放出促進、または放出抑制の作用を持つ。

d. アドレナリンとノルアドレナリンは血管収縮、血圧上昇、腸弛緩を示すが、心血管系と筋肉への作用は著しく異なる。

e. ほとんどの疎水性ホルモンは細胞内に入って細胞内受容体と結合した後、蛋白質のリン酸化を介して作用を発揮している。