2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第4・5学年
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皮膚科・形成外科336到達目標1.外来と入院患者の病歴の聴取を正しく行うことができる。病歴では基礎疾患の有無、これまでの治療歴、職業、趣味、アレルギー疾患の合併も含めて聴取できる。2.現症を正しく把握し、皮膚科の皮疹学に基づいて記載できる。一般的な身体所見をとり、皮疹は視診と触診によって、その分布、自覚症状の有無、個疹の性状:形、大きさ、色調、表面の状態、硬さ、配列について把握できる。入院患者1名、外来患者5名担当する。3.皮膚科検査法のうち、真菌の直接鏡検、硝子圧抵法、皮膚描記法を行い判定できる。パッチテスト、プリックテストは検査の準備、判定ができる。各々1名を担当する。4.外用薬の種類を述べることができる。外用療法の基本を理解し、正しく行うことができる。5.皮膚の病変と全身疾患の関係を述べる。6.収集した病歴と現症から、診断と鑑別を行い、治療計画を立てることができる。入院患者1名を担当する。7.主な皮膚腫瘍5種類を挙げ、良性か悪性かの鑑別を肉眼的および病理組織学的に行える。8.皮膚科手術を介助でき、基本的な手技と注意点を説明することができる。9.外来、入院、手術症例から沸き起こった疑問は、積極的に質問し、解決にいたる筋道を学び、自主的に学習することができる。皮膚科における注意事項1.全体の皮疹の把握には可能な限り、患者を脱衣の状態にする事が望ましいが、その性別、年齢、病変の部位等に最大限の配慮をする。2.皮膚病変は他人の目に触れるため、患者の精神的負担になっている場合がある事を配慮する。3.受け持ち患者の病理組織系標本は、指導医と共に見て、病変についてよく学ぶこと。
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