2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第4学年
172/178

総合医学2- 166 -[教育目標] 精神障害を全人的な立場から、病態生理、診断、治療を理解し、良好な患者と医師の信頼関係に基づいた漸次的医療を習得する。M3の講義においては、総論及び各論的内容について知識レベルの理解を深めることを目標とした。M4においては、臨床実習に向けた実践的知識の再確認を主眼に全ての範囲のまとめを行う。 精神科臨床実習において面接場面での基礎的知識の有無は特に重要である。システマティックレビューとして、精神医学的課題を心理的側面に配慮しつつ網羅的に聴取できる技術の習得を目指す。教科書としては「精神科面接法」を利用し、各疾患についてどういう症状をどういう表現で聴いていくかを学習していく。 総まとめの講義として問題演習と関連するポイントについてのまとめをすすめていく。演習問題はCBT及び医師国家試験過去問を例題として使用していく。[学習目標(到達目標)]<総論>・精神障害の特性について、生物・心理・社会の多面的側面から説明できる。・精神障害が、自殺等の社会的損失を引き起こし、臨床医学上いかに重要かを説明できる。・精神障害の診断基準であるDSM-IV(その多軸診断システムも含めて)について説明できる。・精神科面接の要点を理解し、診療ができる。・精神療法(心理社会的治療法)と薬物療法を主とした身体療法について、適応、方法、問題点を各々説明できる。・精神障害に関する司法的側面や研究における倫理性について説明できる。<各論>・各精神障害の頻度、診断、治療、経過、病態を説明できる。・各々のライフステージで生じる精神障害を説明できる。・リエゾン精神医学の特性とリエゾン精神医学における対応方法について説明できる[準備学習(予習・復習等)] M3精神・行動系の習得を前提としているため、「標準精神医学」の復習をすすめる。 「精神科面接マニュアル」は臨床実習において有用な内容であり概略をみておくことを進める。 問題演習は講義時にアクティブに行い特に予習は不要である。総合医学2【精神・行動系】

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です