2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第3学年
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血 液 系- 95 -血 液 系〈血液・造血器・リンパ系 C–⑴〉[教育目標] 内科学は、臨床医学の根幹であり、どの専門領域においても十分に理解しておく必要のある学科である。内科学では、病気の成因、病態、それに由来する症状を正しく理解することが中心的教育目標となる。  血液内科学は、特に生物学、免疫学など基礎医学における知識・技術の進歩を直ちに応用できる臨床分野であり、非常に興味深い領域といえる。白血病、悪性リンパ腫など遺伝子レベルで解析の進んだ腫瘍を学ぶことにより、腫瘍全般に対する理解が深まると思われる。勉学に際しては病理学・生化学・免疫学等の教科書も常に参考にしながら学習すると一層興味が深まる。 貧血、出血傾向など医師として経験するもっとも基本的なものから、分子標的療法、造血幹細胞移植、再生医療などの最先端の医療までを理解することを目標とする。[学習目標]⑴主な血液疾患の発症機序、病態生理について正しく理解する。⑵血液疾患の診断につながる臨床所見、検査所見について学習する。診断上の基本である細胞形態学的所見を判断できるようにする。最近では直接診断に結びつく細胞遺伝的情報も数多く知られており、これらについての正しい理解が必要である。⑶主な血液疾患の治療について学習する。特に造血器悪性腫瘍は抗腫瘍化学療法剤や造血幹細胞移植の他に、最近では分子標的治療法も導入され、高率に治癒が期待できる疾患となっており、広く悪性腫瘍の薬物療法を理解する最適の疾患と考えられる。[ 評 価 ] 学習目標に到達しているかどうかを、特に病気の本態についての理解を重視して、第3学年前期末の定期試験(80%)、IT試験(20%)にて評価する。[準備学習(予習・復習等)] 血液内科に含まれる領域を理解して、学習テーマについて、各自充分学習しておくこと。[コーディネーター]  恵美 宣彦 教授(血液内科学)

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