2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第2学年
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免 疫 学- 150 -免 疫 学[教育目標] 免疫学は個々に独立した各論的な議論では終われない、生体防御に関わる複雑な生物現象のネットワークを対象にした「総論」の学問である。そのため、断片的な事象を単に受動的に記憶するのでなく、主体的な姿勢を持って少し時間をかけてじっくりと能動的に考察し、個々の事象の意味を考えながら、ストーリーや文脈を構成する作業を要求される。この「学び」の姿勢は、受験までの「勉強=記憶」という発想を捨てて、積極的に「攻める」ことが肝要で、医学全般の理解(ひいては国家試験合格?)にも直結するはずである。このような姿勢は、将来、医師として生身の人間を相手とした仕事を行っていくためにも非常に重要なものなので、免疫学をモデルケースとして習得を目指す。 教科書に基づく基本的な部分は吉田が担当し、黒澤教授に抗体をベースとした最新の分子生物学的治療法、橋本教授にMHCの分子進化をテーマとした研究成果を紹介していただく。[学習目標] 耳慣れない用語なども多いかもしれないが、単に名称を暗記することを目標とするのでなく、生体防御全体のネットワークの中の位置づけ、意義を常に深く考えて、全体の脈絡を概念として把握することを第一の目標とする。その習得のために、いくつかテーマを与えてmoodleなどで個々にやり取りするが、最も卑近には、「Rh不適合妊娠の機序:ABOはどうして大丈夫なのか?」という問いかけに科学的、論理的に答えられるようにすることで、抗原提示、リンパ球などについての包括的な理解を深めてもらう。また、一般的に、論理的な理解を深めるにはグループでの討論が大変有意義なので、講義外でも自主的に論議してくれると嬉しい。[ 評 価 ] 評価は定期試験、IT試験などから総合的に行う。Moodleやメールでの課題提出は各自の理解を深めるためであり、評価対象としない。[準備学習(予習・復習等)] 重要な用語は「キーワード」としてあらかじめmoodleにuploadするので予習しておくこと。講義の配布資料は継続的に使用するので、毎回持参すること。[コーディネーター] 吉田 友昭 教授(生物学)[担当教員] 吉田 友昭 教授(生物学)黒澤 良和 兼任教授(研究支援推進センター)橋本敬一郎 兼任教授(総合医科学研究所 医高分子学)
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