2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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読書ゼミナール- 88 -か。この本を携えながら、自然科学、医学、物理学、数学というものに関して共に色々と考えてみませんか?”8)前 野 芳 正(ウイルス・寄生虫学)前半9コマ「大発見の思考法 -iPS細胞 vs 素粒子-」山中伸弥、益川敏英共著文春新書  “言わずと知れたノーベル賞を受賞された山中教授と益川教授との対談集。医学者と物理学者が今まで歩んできた研究人生について、それぞれの生き方までに触れる大変有益な対談です。お二人の求める所は科学の目的である「真実」ですが、それぞれの方向性には二人の微妙な違いが大変興味深いところです。そこには生命科学者である山中氏と理論物理学者である益川氏の研究フィールドの違いです。山中氏は実験と思考が必須の生命科学であり臨床応用を踏まえたスタンスであり、一方、益川氏は、物理学や数学を駆使した頭の中での思考に多くの時間を割く姿勢です。益川氏と山中氏の年齢差も本対談をよりいっそう魅力的にしている要素と思われます。山中氏のお話、特にこれまで様々な試行錯誤を繰り返しながら研究者の道を進められてきたこと、多くの進路が偶然によるものであること、大学院への入試がうまくいかなかったが、勉強よりも「熱意」が評価されて合格したことなど、「天才」科学者を身近に感じさせてくれます。大成する研究者としてのノウハウも惜しむことなく開示してくれ、この対談にちりばめられたヒントは、若い学生たちの指標となると思われます。”  濵 島   誠(法医学)後半9コマ「日本人の命を奪う6つの病気と誰でもできる66の健康法!」吉田たかよし著角川SSC新書 “著者は医学博士で東京理科大学客員教授です。 医師である著者は本書で「少なくとも私自身については、(日本人の)死因2位の心疾患と3位の脳血管疾患で死ぬことはない」と自信を持っています。 ではその自信の根拠は何なのか、興味をそそられます。 また、「日本人の死因上位10位までに入っている病気」について、現在わかっている有力な予防策がこの一冊にまとめられています。 皆さんがこれから医学を学んでいくにあたり、その導入部で興味深い予備知識が得られるのではないでしょうか。”

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