2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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人の行動と心理Ⅱ- 74 -人の行動と心理Ⅱ[教育目標] 本講義は大きく前半と後半に分かれる。前半では良好な医師―患者関係を築くために必要な知識を学ぶ。医師は診断基準に従って患者を分類し、その診断名に応じた適切な治療を施す。その際、良好な医師―患者関係が築かれているならば、こうした医療行為は患者と協働しながら、より円滑に、より有効なものとなるだろう。さらに、患者が医師を信頼し、温かく支えられていると実感するなら、その関係性自体が患者への援助となるだろう。ここでは、医療場面で見られる特殊な関係性について理解し、医師―患者関係を良好にするコミュニケーションスキルについて学ぶ。 後半では心理学の基礎的な知識を学ぶ。心理学は生体が示す特定の行動が、どういう条件で発現したり、抑制されたりするかを実証データより明らかにし、その分析から行動を支えている内的過程(こころ)のメカニズムを推論していく。ここでは、心理学で明らかにされてきた内的過程について、医師として最低限必要だと思われるテーマを取り上げて概説する。[学習目標]①医師―患者関係の特徴について理解する。②良好な医師─患者関係を実現するコミュニケーションスキルについて学ぶ。③心理学の基礎的な知識について学ぶ。[準備学習(予習・復習等)] 講義で学んだところは、配布資料を読み返したり、引用文献に目を通したりをすることで理解を深めること。分からないところは自身で調べるか、授業後の時間を使って質問すること。[ 評 価 ] 講義の出席状況、態度、定期試験の結果をもとに総合的に判定する。[担当教員] 田中 伸明 客員講師[教科書] 特に使用しない[推薦参考書] 講義の際に随時紹介する
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