2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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人の行動と心理Ⅰ- 70 -人の行動と心理Ⅰ〈行動医科学〉[教育目標] 人の行動と心理を理解するための基礎的な知識と考え方を学ぶ。私たち人は脳とう臓器が思考や記憶、感情やコミュニケーション、情報処理を行いながら行動を規定している。医学の目標は人を理解することであり、その行動原理を科学的に解明する科学が脳科学・行動科学といわれる学問領域である。一方脳科学・行動科学は近年になり急速に発展している医学領域の重要領域であり、その内容はまさに日進月歩である。従って学習内容は現代医学の最先端領域についての理解に他ならず、これから医学を学んでいく学生諸君の初学の目標として、医学学習の基本についての習得も目標とする。[学習目標]<講義の進め方> 教科書の定範囲をガイドラインとして講義において概説を行う。各講義に際しては指定された教科書について通読し予習を行うこと。また担当教員から事前に配布された資料などがある場合はそれらについても通読してくること。講義においては全範囲を概説する時間がないため、重要事項について各担当教員が取り上げて概説を行う。また教科書では十分でない内容について最新の知見を含めて概説を行う。<特別講義について> ・加藤忠史客員教授の講義に際しては副読本の通読を前提として進める。<講義内容> ・本講義で取り扱う教科書の指定範囲は以下の通り。第一章:序論、第二章:神経系の細胞と構造の機能、第三章:神経系の構造、第四章:精神薬理学、第九章:睡眠と生体リズム、第十章:生殖行動、第十一章:情動、第十二章:食物摂取、第十三章:学習と記憶、第十四章:コミュニケーション、第十六章:統合失調症・感情障害、第十七章:不安障害・自閉性障害・注意欠陥多動障害・ストレス障害、第十八章:薬物乱用[ 評 価 ] 評価の資料:定期試験、再試験。いずれも筆答による。 評価方法:定期試験及び講義出席状況等を加味して総合的に判定する。[準備学習(予習・復習等)] 高等学校で履修する生物学は前提としている。 解剖学・生理学・生化学・薬理学等広範囲の基礎医学レベルが含まれる。 教科書を通読することで概ね理解できるので、予習として通読をすすめる。[コーディネーター] 岩田 仲生 教授(精神神経科学)宮川 剛 兼任教授(総合医科学研究所 システム医科学)
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