2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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経 済 学- 55 -経済学Ⅰ(医療経済入門)[教育目標] 日本の医療は、国民皆保険制度を採用しており、世界最高水準の平均寿命や高い保健医療水準を実現してきた。しかしながら、日本経済が停滞しているにもかかわらず、高齢化が進む中で、高齢者医療費を中心とした医療費が大幅に増加し、対国民所得比は9%を超える状況となっている。近年、それらに対応するため様々な医療制度改革が行われている。今後、「将来にわたり持続可能な医療保険制度」を構築することが大きな課題となっている。 本講義は、医療経済、社会政策の観点から日本の医療組織、医療・介護保険制度等の仕組みを学ぶとともに、医療の現状と課題(地域包括ケア等)について認識することを目的としている。 なお、経済学は他の社会科学よりもその用語・手法を理解していないと内容の解釈が難しい。これらの用語や手法に関しても解説する。[学習目標] 医療に関わる諸制度の仕組みと現状を理解する 医療供給体制をめぐる現状と課題を理解する 先進諸外国の医療制度の現状と問題点を認識する 法人としての医療組織の仕組みと現状を理解する。 医療における知的所有権の課題を理解する。[ 評 価 ] 「授業中の態度」(10%)、「レポートなどの提出物」(20%)、「定期試験」(70%)などを含めて総合的に判断する。[準備学習(予習・復習等)] 事前に指示された資料を熟読し、講義に出席して下さい。[担当教員]  村田 幸則 兼任講師(医療科学部)[教科書]  「入門 医療経営情報学」 山内一信他編著(同友館)[推薦参考書]  「入門 医療経済学」真野俊樹著(中公新書)「スティグリッツ入門経済学」J・Eスティグリッツ著(東洋経済)「経済学的思考センス」大竹文雄著(中公新書)

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