2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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論 理 学- 32 -論理学Ⅱ(経験科学の論理)[教育目標] 私たちがとくに意識することなくおこなっている「論証」を意識化し、対象化して、その構造や正しさを一般的な仕方で厳密に考察するのが論理学です。 医学をはじめとする経験諸科学の研究や応用においても論証が用いられることはいうまでもないでしょう。「論理学Ⅱ」では、これら経験科学の基本的構造、とくに仮説演繹法、因果関係、帰納的推論(蓋然的推論)の構造などを理解し、具体的に把握・検討する練習をします。 受講生の皆さんが積極的に参加し、考え、発言し、議論することが期待されます。そうした意欲のある人の受講を希望します。[学習目標]・経験科学の構造の基本を説明できる。・科学的説明の論理構造を解説することができる。・帰納推論(蓋然的推論)の特徴を説明できる。・仮説演繹法を説明できる。・必要条件と十分条件について説明できる。・因果関係とはどのような関係かを説明できる。・仮説検定の論理的構造を説明できる。[ 評 価 ] 定期試験の成績を基本にするが、必要に応じて授業への貢献度や出席状況等を加味する。[準備学習(予習・復習等)] 自分の頭で考え、疑問をもつことが大切です。講義で扱った内容や例はよく復習し、自分なりの理解と疑問点をもって次の講義に臨んでください。[担当教員] 木戸 正幸 客員教授[教科書] なし(資料を配布する)[推薦参考書] 「科学哲学入門」 内井惣七 (世界思想社)「自然科学の哲学」 カール・G・ヘンペル (培風館)
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