2015 - 藤田保健衛生大学医学部 第1学年
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文 学- 26 -文 学 Ⅰ(ことば についての思考)[教育目標] いま、ぼくたちは不思議な時空を生きている。それは限りなく便利で清潔で明日が必ず来ることを約束しているかのようだ。ほんとうに明日は間違いなく来るのだろうか。いまの次の一瞬は確実にあるものなのだろうか。いま自分の隣に座っている人は、ほんものの人なのだろうか。ふと、ものの見方を変えると、時空は歪み、まるで万華鏡だ。ことばで、ことばを、時代の中のことばを、人が人であることの様相をとらえる。文学は、ことばについて、ことばで学ぶ。それだけは確かなことだ。 人が人であるのは、死ということばを、人は持つからだ。人であることを考える。[学習目標] 自らの己を確定する手掛りを得ること。身近な他人と語り合うことができること。[ 評 価 ] 定期試験による点数及び授業参加指数、授業参加積極状況指数を評価の対象とする。授業参加積極状況指数は、レポートとして提出された文章に表れたものなどを点数化する。 定期試験点が半分、その他が半分とし評価点を決定する。 脆弱で怠惰な無感動なことばしか持たぬ人には向いていません。 提出物を他者の言葉のコピーで代替するものは評価の対象とはなりえません。[準備学習(予習・復習等)] 「ことば」というものについて意識し続ける。 伝達としてのメッセージ、さらにメタメッセージ、詩のことば、「ことば」の感覚を研ぐことが予習である。 次に、講義中に集中して「まなぶ」ことである。ここが無効であれば予習も復習もマイナスに働くだろう。 復習は、感性の捉えを自覚することである。知らなかった自分の無知を恥ずることなく、知ったことの喜びに浸れることが復習であり、共に「まなぶ」ものらが時空を共有出来れば、そこに真の識ることが具現する。[担当教員] 西田 勝 客員教授[教科書] Newton別冊 脳と心 ニュートンプレス
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