プレスリリース

大学・病院施設内への設置は国内初! メドトロニック社の外科手術トレーニング施設が開設

世界的医療機器メーカー メドトロニック社が運営する外科手術のトレーニング施設「メドトロニック サージカル エクスペリエンスセンター」が4月9日、藤田医科大学内に開設されました。

外科領域の術式を包括的に学べる 「メドトロニック サージカル エクスペリエンスセンター」

 センターには同社の手術支援ロボットHugoをはじめ、内視鏡手術機器、電気手術装置などの医療機器を揃え、医療従事者が開腹手術・腹腔鏡下手術・ロボット支援手術等の外科手術を包括的かつ実践的に学べるようになっています。同センターを拠点に手術手技の新規開発や手術支援ロボットの性能向上に向けた企業との共同研究に取り組み、日本のロボット支援下手術の技術発展・外科医育成に寄与していくことをめざします。

今回の開設により本学サージカルトレーニングセンターは①「ダビンチ低侵襲手術トレーニングセンター」、②「カダバートレーニング施設」、③国産初の手術支援ロボットhinotoriのトレーニングおよび遠隔手術等の研究・実証実験施設「メディカロイド インテリジェンス ラボラトリー 名古屋」、④「メドトロニック サージカル エクスペリエンスセンター」の4施設で構成されることろなります。手術支援ロボット「ダビンチ」「hinotori」「Hugo」のトレーニングセンターが揃うのは世界でも本学だけです。

手術支援ロボット Hugo(ヒューゴ)

症例や術式に応じて配置をフレキシブルに変えられる独立した4本のアームが特徴。また、双眼鏡をのぞき込むスタイルで執刀する他機種に対して、同機種はオープンコンソールで執刀医と周囲の医療スタッフがコミュニケーションをとりやすい構造になっています。

外科医療の未来を切り拓く連携

本学とメドトロニック社は、古くから外科手術、腹腔鏡手術を通じて連携を築いてきました。今回設置された、「メドトロニック サージカル エクスペリエンスセンター」は、この長年のコラボレーションの成果であり、日本の外科医療の未来を切り拓くものになります。本トレーニングセンターを、日本国内だけでなく、アジア諸国や世界中の外科医にとって貴重なトレーニング拠点にしていきたいと考えています。
先端ロボット・内視鏡手術学 教授 宇山一朗