医療科学部放射線学科 学科概要

時代の変化に対応できる真の医療人を育む

医療科学部副学部長 小林 茂樹

医療科学部では2022年度より従来の学科目制を進化させ、学部全体で学生の皆さんの学びをサポートする新体制をスタートさせました。入学時より医療科学部内各学科間での交流がより充実したものになり、多職種連携を早くから学ぶことになります。さらに在学中でしか出来ない自由な学びのための選択科目も多数用意します。日本最大の病床数と最新鋭の医療機器を有する大学病院を併設した医療系総合大学で、どのような時代の変化にも対応できる医療人へと成長できます。

アドミッション・ポリシー

求める学生像
知識・技能
1) 医学と理工学に関心があり、放射線技術学の専門知識を学ぶために必要な自然科学に関する基礎学力を有する人
2) 表現・コミュニケーションの基礎となる言語に関する基礎学力を有する人

思考力・判断力・表現力
3) さまざまな観点から物事を考え、まとめることができる人
4) 自らの考えを論理的にわかりやすく表現できる人
5) 知識を活かして多様な社会に貢献したいという意欲がある人

主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
6) 健康・医療や生命科学に強い関心があり、放射線技術学の知識を活かして社会に貢献したいという意欲がある人
7) 周囲や他分野の人々とコミュニケーションを通じて良好な関係を築ける人
8) 考えや行動に責任をもち、ものごとに対して積極的に取り組む意欲と向上心を有している人

カリキュラム・ポリシー

放射線学科では、放射線技術学に精通した医療プロフェッショナルを養成する。
ディプロマ・ポリシーに掲げる5つの力を身につけるために、基礎分野科目および専門分野科目を段階的・体系的に編成する。専門分野科目の基礎医学系科目履修後、専門分野科目履修後にそれぞれ課題解決型学習(PBL:problem based learning)を配置し、横断的理解を図る。
 
1) 教育課程実施方針
・1年次から2年次前半は、基礎分野科目および専門分野科目の一部を学修する。「解剖学」「生理学」「生化学」において人体の構造と仕組みを学び、並行して「臨床病態学総論」、「臨床病態学」において、診療で取り扱う病態のメカニズム、検査、診断、治療等を学ぶ。「基礎医学PBL」により基礎医学系科目の知識の連携を図り、その後の放射線技術学の学びにつなげる。
・2年次から3年次は、専門分野科目を学修する。2年次後期から3年次前期は、チーム基盤型学習(TBL:team based learning)とした実験を行い、その知識の連携を図るPBLを行う。3年次後期には「臨床基礎実習」を実施し、その後の「臨床実習」に接続する。
・4年次前期には、1年次から3年次までに修得した基礎分野科目および専門分野科目の知識・技術を「総合放射線技術学Ⅰ(PBL)」で総合的に理解する。また、それらの知識、技術を応用できるよう、卒業研究を実施する。
・4年次後期には、「臨床医学PBL」により病態を軸に専門性を理解、連携して4年間の学びを総合的に理解する。

2) 学修方法
・体系的に配置された専門分野科目の講義・演習・実習を通じて、放射線技術学の論理的思考力、応用力、課題発見・解決力を育む。
・少人数グループのディスカッションやプレゼンテーション等を行うアクティブ・ラーニングでは、主体的に学ぶ力、協調性や自己表現力等のコミュニケーション能力を育む。
・CAP制を実施し、各年次における卒業要件科目の履修登録単位数に上限を設け、十分な学修時間を確保できるようにする。
・事前事後学修の内容と時間をシラバスに明示し、授業の予習・復習や応用的活動を通じて自律的な学修ができるようにする。
・教員のオフィスアワーを設け、授業内容の質問、履修計画やキャリアデザイン相談などができるようにする。

3) 学修成果の評価方法
・学修成果は、シラバスに明示された学修目標に即して総合的に評価する。
・学生の自己評価、学修状況や授業評価などを活用して教育方法の改善につなげる。

ディプロマ・ポリシー

放射線学科では、医療科学部のディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す5つの力を身につけた者に『学士(診療放射線技術学)』の学位を授与する。

課題を解決する力
1) 幅広い教養ならびに放射線技術学に関する基礎的および専門的な知識・技術を身につけている。
2) 課題を発見し、科学的根拠に基づいた論理的な思考と判断により解決に向けて取り組むことができる。
 
連携する力
3) 医療プロフェッショナルのあり方や役割を理解し、多職種連携を実践することができる。
4) 社会におけるチームの一員として相互理解に努めることができる。
 
自律して達成する力
5) 健康・医療に関わる者として生命の尊さを認識し、倫理観と責任感をもって自らの役割を果たすことができる。

社会に貢献する力
6) 健康・医療・生命科学の学びを総合的に活用して多様な社会の課題に取り組むことができる。

創造する力
7) ものごとを自由な発想でとらえて科学的な探究と創造的な取り組みができる。