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3年次ピックアップカリキュラム

臨床実習

医療現場において最新の医療機器や技術にふれながら、経験豊富な臨床工学技士の指導により実践的な医療技術を身につけます。3年間の講義や学内実習で学んだ知識や技術を、臨床と関連づけて体系化していくことが求められます。

臨床実習の写真はこちらもご覧ください

人工心臓EVAHEARTを用いた実習

重症心不全で、血液を充分に送り出すことができない場合、人工心臓を用いて機械的に血液を全身に送り出します。植え込み型補助人工心臓EVAHEARTを実際に動かし、人工心臓システムの構成、血液ポンプの構造などを学びます。

循環機能代行技術学Ⅱおよび実習

人工心肺システムを構成する材料や血液ポンプ、人工肺、リザーバーなど、基本的構造から最新技術までを学びます。また、体外循環中における身体機能の詳細な状態を把握することは非常に大切です。臨床実習とあわせて理解を深めます。

電子工学Ⅲ

電気に関する知識は医療機器を操作したり保守するためにどうしても必要になります。重要なことですので国家試験にもたくさんの問題が出題されます。むずかしい分野ですので、本学科では1年生のときから時間をかけてじっくり取り組みます。一番最後の科目である電子工学Ⅲでは通信や信号処理などの実践的な技術について学習します。ここまで来ればブラックボックスだった電子機器の中身がはっきりと見えてきます。

医用治療機器学の紹介

 臨床工学技士は心臓の手術時に心臓と肺の機能を代行する人工心肺装置、慢性腎不全の患者さんの腎臓機能を代行する人工透析装置、呼吸ができないあるいは呼吸が十分にできない患者さんの肺機能を代行する人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作、保守点検などを行っています。そのほかにも、除細動器、ペースメーカなど様々な医用機器がありますが、治療を行ううえで医用機器は欠かすことができません。これらの機器が常に正常に機能するために保守点検が行われていますが、この保守点検も、臨床工学技士の重要な仕事のひとつです。
 医用治療機器学では、治療に用いられる医用機器の原理、構造、取扱い方、保守点検、安全対策などを学びます。今回は手術では必須となる電気メスの紹介をします。電気メスは高周波電流を作り、出力などを制御する本体(図1)、切開を行うメス先電極(図2)、電流を回収する対極板(図3)で構成されています。電気メスは名前のとおり電気を用いて組織を切ります。電気でどうして組織を切ることができるでしょうか。人の体は約60兆個もの細胞で構成されています。細胞の約60%は水分からできています。水は100℃以上になると沸騰して、水蒸気になります。細胞中の水分も100℃以上になると水蒸気になってしまいます。すると細胞は体積が増加し、はじけ飛んでしまいます。電気メスではメス先電極で火花が発生しています。火花がごく狭い範囲の組織に流れると大きな熱が発生し、一瞬で100℃以上になります。これを連続的に行うと細胞は次々に破裂をするので、組織を切ることができます。
 臨床工学技士は医用機器のスペシャリストです。常に正常に作動する医用機器を提供し、手術時などの機器のトラブルの対処など医師や看護師などの医療スタッフと協力しあいながら治療に携わっています。