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第166回藤田保健衛生大学リハビリテーション部門研修会
日 時:2015年9月7日(月) 17:30〜
場 所:藤田保健衛生大学病院外来棟 503会議室
講師1:Dr.Pere Clavé
Centro de Investigación Biomédica en Red de enfermedades hepáticas y
digestivas (CIBERehd), Instituto de Salud Carlos III, Barcelona, Spain
テーマ:Sensory Stimulation Strategies in the Treatment of Oropharyngeal
Dysphagia
講師2:Dr.Martin Brodskyr
Department of Physical Medicine and Rehabilitation Johns Hopkins
University,
Baltimore, Maryland, USA
テーマ:Critical Care and Dysphagia: What We Know So Far…
講師3:Bonnie Martin-Harris 先生
Medical University of South Carolina, USA
テーマ:Targeted, Evidence-Based Treatment for Swallowing Impairment Using a
Standardized Approach Across the Continuum of Care
今回は3名の先生方から,各々の専門領域の研究内容についてご講演いただきました.
Dr.Pere Clavéからは「Sensory Stimulation Strategies in the Treatment of Oropharyngeal Dysphagia」と題して,標準化された評価・治療を患者へ提供することは,最先端の科学を実際の臨床現場で実用化するために重要であるとご説明いただきました.また,健常者の嚥下のメカニズムを17の要素に分け,生理学的な視点から非常に分かりやすくご説明いただきました.
Dr.Martin Brodskyrからは「Critical Care and Dysphagia: What We Know So Far…
」と題してご説明いただきました.超急性期において,挿管することで気管へ生じる外傷の種類や挿管後の嚥下障害の発生率など,画像所見を用いて分かりやすくご説明いただきました.また,ICUから生存退室した後の後遺症(PICS)の概念は,医療従事者として十分に留意するべきであると学ぶことができました.
Bonnie Martin-Harris先生からは「Targeted, Evidence-Based Treatment for Swallowing Impairment Using a Standardized Approach Across the Continuum of Care」と題してご説明いただき,嚥下反射の治療の中でも感覚刺激を用いた研究内容を中心にご紹介いただきました.カプサイシノイド治療をはじめ,機械的刺激,温冷覚刺激,薬剤など様々なアプローチ方法をご紹介いただき,大変貴重な情報を得ることが出来ました.
大学病院に所属する者として,臨床に役立つ研究に取り組めるよう精進していきたいと思います.
2015/9/7 kato & junya